茨城県道39号笠間緒川線

茨城県道39号笠間緒川線

茨城県道39号笠間緒川線は、笠間市を起点とし、城里町を経由して常陸大宮市に至る、全長約41kmの主要地方道です。この道路は、八溝山地を北上する形で走り、その大部分が山間部を通過します。

概要

この路線は、笠間市金井の国道50号交差点から始まり、城里町徳蔵、塩子を経て、常陸大宮市小舟の茨城県道12号那須烏山御前山線に接続します。途中、常陸大宮市金井で国道123号と交差、一部区間は重複しています。この道路は、主に以下の4つの区間に大別できます。

1. 笠間市金井（国道50号交点） - 城里町徳蔵（茨城県道112号阿波山徳蔵線交点）
2. 城里町徳蔵（茨城県道112号阿波山徳蔵線交点） - 城里町塩子（茨城県道51号水戸茂木線交点）
3. 城里町塩子（茨城県道51号水戸茂木線交点） - 常陸大宮市金井（国道123号交点）
4. 常陸大宮市金井（国道123号交点） - 常陸大宮市小舟（茨城県道12号那須烏山御前山線交点）

これらの区間は、元々独立した路線でしたが、1966年に県道小舟笠間線として統合され、その後1977年に主要地方道笠間緒川線となりました。複数の路線を接合した名残で、現在も多くの屈曲箇所が存在します。路線名の「緒川」は、常陸大宮市に合併した旧緒川村に由来します。

路線データ

起点：笠間市金井（国道50号交点・金井交差点）
終点：常陸大宮市小舟字塙下川端1916番地先（茨城県道12号烏山御前山線交点）
総延長：40.685 km
重用延長：0.339 km
実延長：40.346 km

歴史

1977年、前身の県道小舟笠間線が廃止され、主要地方道に昇格して県道笠間緒川線として認定されました。その後、1995年に整理番号が変更され、現在の39号線となっています。

年表
1966年：県道小舟笠間線が路線認定
1977年：主要地方道笠間緒川線として路線認定、県道小舟笠間線廃止
1993年：主要地方道に指定
1995年：整理番号が39に変更
1997年：さくらトンネル開通、旧道は市道・村道に降格
2001年：御前山橋開通
2004年：御前山ダム建設に伴う付け替え道路が開通

路線状況

この路線の特徴は、起点付近を除き、ほぼ全区間が山間部であることです。特に城里町小勝・塩子地内では、幅員4m以下の狭い区間が続き、林道のような様相を呈しています。交通量も非常に少なく、主要地方道としての機能は一部区間を除き、生活道路としての役割が中心です。

常陸大宮市金井 - 松之草間は、緊急輸送道路として、災害時の被害拡大防止のため電柱の設置が制限されています。

重複区間

茨城県道51号水戸茂木線（城里町塩子地内）
茨城県道212号赤沢茂木線（常陸大宮市下伊勢畑 地内）
国道123号（常陸大宮市金井 地内）
茨城県道287号山内上小瀬線（常陸大宮市吉丸 - 常陸大宮市松之草）

道路施設

さくらトンネル（笠間市・城里町境）：八溝山地を貫くトンネル
新坂下橋（涸沼川）
徳蔵橋（藤井川）
大谷原橋（大谷原川）
御前山橋（那珂川）：4径間連続鋼板桁橋
土草橋（油河内川）
宮下橋（小舟川）

地理

通過する自治体

笠間市
東茨城郡城里町
常陸大宮市

交差する道路

国道50号
茨城県道113号真端水戸線
茨城県道225号鶏足山線
茨城県道112号阿波山徳蔵線
茨城県道51号水戸茂木線
茨城県道246号錫高野石塚線
茨城県道291号下伊勢畑増井線
茨城県道212号赤沢茂木線
国道123号
茨城県道287号山内上小瀬線
茨城県道164号長倉小舟線
茨城県道12号烏山御前山線

沿線にある施設など

飯田ダム・笠間湖
城里ゴルフ倶楽部
仏国寺
御前山県立自然公園
御前山ダム
松之草村小八兵衛とその妻の墓
カバヤゴルフクラブ

脚注

茨城県道路現況調書

関連項目

茨城県の県道一覧

外部リンク

茨城県土木部
水戸土木事務所
* 常陸大宮土木事務所

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