菅沼健一

菅沼健一について

菅沼健一氏は、1954年（昭和29年）に生まれた日本の外交官です。国際的な舞台で活躍し、ブルネイ、スリランカの大使を歴任するなど、そのキャリアは多岐にわたります。

生い立ちと学歴

東京都出身の菅沼氏は、1978年（昭和53年）に東京大学法学部を卒業しました。その後、外務省に入省し、外交官としての道を歩み始めました。

外務省でのキャリア

外務省入省後、菅沼氏は様々な在外公館や国際機関での勤務を経験しました。パキスタンなどの在外公館勤務のほか、OECD（経済協力開発機構）日本政府代表部にも在籍しました。

1993年8月には外務省総合外交政策局軍縮不拡散・科学部軍備管理軍縮課兵器関連物資等不拡散室長に就任し、軍縮・不拡散分野で活躍しました。その後、1995年7月には外務省経済局国際エネルギー課長、1997年2月には経済局国際機関第二課長を歴任し、国際経済分野にも精通しました。

1998年2月には在ウィーン国際機関日本政府代表部参事官、2000年12月には在ロシア日本国[[大使館]]公使、2003年2月には在シンガポール日本国大使館公使を務め、様々な国で外交活動を展開しました。2005年8月には大臣官房危機管理担当参事官兼領事局参事官、2006年8月には外務省領事局参事官として、危機管理や領事関連業務にも携わりました。

大使としての活躍

菅沼氏はその後、国際協力局地球規模課題担当参事官やエディンバラ総領事を務めた後、2009年7月にはジュネーブ国際機関日本政府代表部大使兼ジュネーブ総領事に就任しました。

2012年（平成24年）10月9日にはブルネイ駐箚特命全権大使に任命され、ブルネイとの外交関係強化に尽力しました。2014年（平成26年）5月13日には特命全権大使（第3回国連防災世界会議担当）として、国際的な防災活動にも貢献しました。同年9月5日からは北極担当大使を兼務し、地球規模の課題にも積極的に取り組みました。さらに、2015年（平成27年）4月24日からはスリランカ駐箚特命全権大使として、スリランカとの友好関係促進に努めました。

2018年（平成30年）11月2日には特命全権大使（気候変動交渉担当）に任命され、気候変動問題に関する国際交渉において日本政府を代表しました。

人物

菅沼氏は、長年にわたり外交官として活躍し、国際情勢に対する深い理解と卓越した交渉能力を持つ人物として知られています。また、気候変動問題や防災など地球規模の課題にも積極的に取り組み、国際社会に貢献しています。家族は、夫人との間に二人の子供がいます。

同期入省者

菅沼氏と同期で外務省に入省した人物には、以下のような方々がいます。

宮家邦彦（キヤノングローバル戦略研究所研究主幹、立命館大学客員教授）
新井勉（11年駐カメルーン大使）
小井沼紀芳（16年駐オーストリア大使・13年駐ザンビア大使）
大嶋英一（12年駐フィジー大使）
辻優（13年駐オランダ大使・12年駐クロアチア大使）
水上正史（16年駐スペイン大使・15年沖縄担当大使・12年駐アルゼンチン大使・10年外務省中南米局長）
猪俣弘司（16年駐オランダ大使・13年駐パキスタン大使・10年駐サンフランシスコ総領事）
貝谷俊男（13年駐グルジア（ジョージア）大使）
二石昌人（13年駐ブルキナファソ大使）
篠原守（13年駐コスタリカ大使）
岡田憲治（16年駐ベネズエラ大使・13年駐ホンジュラス大使）
松富重夫（16年駐ポーランド大使・14年駐イスラエル大使・12年外務省国際情報統括官・10年外務省中東アフリカ局長）
梅田邦夫（16年駐ベトナム大使・14年駐ブラジル大使）
草賀純男（15年駐オーストラリア大使・13年ニューヨーク総領事）

外部リンク

* 大使挨拶（在ブルネイ日本国大使館ホームページ）

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