篠原守

篠原守について

篠原守（しのはら まもる）は、日本の外交官です。2013年8月1日からコスタリカ駐箚特命全権大使を務めました。そのキャリアは、科学技術と国際協力の両分野にまたがっており、多岐にわたる経験を有しています。

生い立ちと学歴

兵庫県出身の篠原氏は、大阪大学基礎工学部を卒業後、1978年に同大学大学院を修了しました。工学のバックグラウンドを持つ外交官として、その専門知識を外交の現場で活かしてきたと言えるでしょう。

外務省入省と初期のキャリア

大学院修了後、篠原氏は外務省に入省しました。外務省では、大臣官房総務課企画官兼外務省情報公開室室長、総合外交政策局科学原子力課長など、重要な役職を歴任しました。これらの役職を通じて、政策立案や情報管理における専門性を培いました。

海外での活躍

2004年には在ラオス日本国大使館参事官として海外勤務を経験し、その後、2009年には在ニューヨーク日本国総領事館首席領事として、ニューヨークにおける日本の外交活動を支えました。2013年にはコスタリカ駐箚特命全権大使に任命され、大使として二国間関係の強化に尽力しました。

その他の役職

外交官としてのキャリアの傍ら、篠原氏は宇宙航空研究開発機構（JAXA）や科学技術振興機構（JST）など、科学技術関連の機関にも携わりました。これらの経験は、外交政策における科学技術の重要性を理解する上で大きな役割を果たしたと考えられます。また、2017年4月1日には防衛大学校教授に就任し、次世代の人材育成にも貢献しました。

同期入省者

篠原氏と同期で外務省に入省した人物には、以下のような著名な外交官がいます。

宮家邦彦（キヤノングローバル戦略研究所研究主幹、立命館大学客員教授）
新井勉（2013年駐カメルーン大使）
小井沼紀芳（2013年駐ザンビア大使）
大嶋英一（2012年駐フィジー大使）
辻優（2013年駐オランダ大使、2012年駐クロアチア大使）
水上正史（2012年駐アルゼンチン大使、2010年外務省中南米局長）
菅沼健一（2012年駐ブルネイ大使、2009年駐ジュネーブ日本政府代表部大使）
猪俣弘司（2013年駐パキスタン大使、2010年駐サンフランシスコ総領事）
貝谷俊男（2013年駐グルジア大使）
二石昌人（2013年駐ブルキナファソ大使）
岡田憲治（2013年駐ホンジュラス大使）
松富重夫（2014年駐イスラエル大使、2012年外務省国際情報統括官、2010年外務省中東アフリカ局長）
梅田邦夫（2014年駐ブラジル大使）
草賀純男（2013年ニューヨーク総領事）
* 軽部洋（2016年駐コンゴ民主共和国大使）


これらの同期入省者たちも、各々の分野で国際社会に貢献しています。

まとめ

篠原守氏は、工学の専門知識と外交官としての経験を活かし、科学技術と外交の両面で日本の国際貢献に尽力した人物です。そのキャリアは、現代の外交官に求められる多様な能力を示す好例と言えるでしょう。

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