松富重夫

松富重夫について

松富重夫（まつとみ しげお）は、1955年10月19日生まれの日本の外交官です。兵庫県出身で、甲陽学院中学校・高等学校を経て、東京大学法学部を卒業後、外務省に入省しました。外務省では、様々な要職を歴任し、国際社会における日本のプレゼンス向上に貢献しました。

外務省入省から要職歴任まで

1978年に外務省に入省後、在パキスタン日本国大使館、在アメリカ合衆国日本国大使館、在ニュージーランド日本国大使館など、世界各地の大使館で勤務しました。その後、外務省本省では、アジア局南東アジア第一課長、経済局開発途上地域課長などを歴任し、2001年には在トルコ日本国大使館参事官（公使）、2002年には経済協力開発機構日本政府代表部公使に就任しました。

外務省大臣官房参事官、国際情報局参事官を経て、2008年には大臣官房総括審議官に就任。2010年には中東アフリカ局長となり、中東地域の外交に携わりました。2012年には国際情報統括官に就任し、国際情勢の分析や情報収集を統括しました。

駐イスラエル大使として

2014年7月には、駐イスラエル特命全権大使に就任しました。中東アフリカ局長としての経験を活かし、大局的かつ長期的な視点から、中東地域の平和と安定に貢献しました。2015年1月には、安倍内閣総理大臣のイスラエル訪問を成功させ、両国間の経済関係や情報協力の緊密化に尽力しました。

しかし、2015年に発生したISILによる日本人拘束事件の際、安倍総理大臣がイスラエルの国旗を前にISILを批判する映像が公開され、その対応に批判が集まりました。この件に関して、大使の責任を問う声も上がりましたが、2016年1月12日には駐ポーランド特命全権大使へ異動となりました。

駐ポーランド大使、そして外務省退官後

ポーランド大使としての任期を終えた後、2018年に外務省を退官し、国際研修協力機構の常務理事兼国際部長に就任しました。外務省で培った国際的な経験を活かし、国際協力の分野でも活躍しています。

私生活

私生活では、1999年に離婚を経験しており、2001年にアナウンサーの有村かおり氏と再婚しています。

同期入省者

松富氏の同期には、宮家邦彦（キヤノングローバル戦略研究所研究主幹、立命館大学客員教授）、新井勉（駐カメルーン大使）、小井沼紀芳（駐ザンビア大使）など、多くの著名な外交官がいます。

宮家邦彦（キヤノングローバル戦略研究所研究主幹、立命館大学客員教授）
新井勉（13年駐カメルーン大使）
小井沼紀芳（13年駐ザンビア大使）
大嶋英一（12年駐フィジー大使）
辻優（13年駐オランダ大使・12年駐クロアチア大使）
水上正史（12年駐アルゼンチン大使・10年外務省中南米局長）
菅沼健一（12年駐ブルネイ大使・09年駐ジュネーブ日本政府代表部大使）
猪俣弘司（13年駐パキスタン大使・10年駐サンフランシスコ総領事）
貝谷俊男（13年駐グルジア大使）
二石昌人（13年駐ブルキナファソ大使）
篠原守（13年駐コスタリカ大使）
岡田憲治（16年駐ベネズエラ大使）
梅田邦夫（14年駐ブラジル大使）
草賀純男（13年ニューヨーク総領事）
軽部洋（16年駐コンゴ民主共和国大使）

外部リンク

大使ご挨拶（在イスラエル日本国大使館公式ホームページ）

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