二石昌人

二石昌人氏の外交官としての足跡

二石昌人氏は、1951年生まれの日本の外交官です。立命館大学経済学部を卒業後、1978年に外務省に入省しました。フランス語圏の大使館を中心に在外勤務を経験し、そのキャリアを通じて様々な国際的な課題に取り組みました。

ハイチでの活動

二石氏の外交官としてのキャリアの中で特筆すべきは、ハイチでの活動です。2004年のギ・フィリップらによるハイチ・クーデターの際には、在ハイチ日本大使館臨時代理大使として、情報収集や在留邦人の保護に尽力しました。この功績が認められ、大使館員とともに第3回川口賞を受賞しました。

さらに、2010年にハイチを襲った大地震（ハイチ地震）では、国際緊急援助隊医療チームの団長として、被災地での医療支援活動を指揮しました。この活動は、国際的な人道支援において重要な役割を果たしました。

アフリカでの勤務

二石氏は、外務省中東第1課地域調査官を経て、2010年7月には駐セネガル大使館参事官に就任しました。この際、カーボベルデ、ガンビア、ギニアビサウ、モーリタニアの参事官も兼任し、西アフリカ地域の外交に携わりました。その後、2013年1月17日から2017年6月2日には、ブルキナファソ駐箚特命全権大使を務めました。

退官後の活動

退官後も二石氏は、名古屋を拠点にブルキナファソとの関係強化に尽力しています。2018年6月には、在名古屋ブルキナファソ名誉領事に就任し、両国間の友好関係を深める活動を行っています。また、2022年10月には、ブルキナファソの歴史に関する単著「ブルキナファソの歴史―苦難の道を生き抜く西アフリカの内陸国」を出版し、その知見を広く社会に共有しています。

同期入省の外交官たち

二石氏と同期で外務省に入省した外交官には、以下のような人物がいます。

宮家邦彦（キヤノングローバル戦略研究所研究主幹、立命館大学客員教授）
新井勉（13年駐カメルーン大使）
小井沼紀芳（13年駐ザンビア大使）
大嶋英一（12年駐フィジー大使）
辻優（13年駐オランダ大使・12年駐クロアチア大使）
水上正史（12年駐アルゼンチン大使・10年外務省中南米局長）
菅沼健一（12年駐ブルネイ大使・09年駐ジュネーブ日本政府代表部大使）
猪俣弘司（13年駐パキスタン大使・10年駐サンフランシスコ総領事）
貝谷俊男（13年駐グルジア大使）
篠原守（13年駐コスタリカ大使）
岡田憲治（13年駐ホンジュラス大使）
松富重夫（14年駐イスラエル大使・12年外務省国際情報統括官・10年外務省中東アフリカ局長）
梅田邦夫（14年駐ブラジル大使）
草賀純男（13年ニューヨーク総領事）
* 軽部洋（16年駐コンゴ民主共和国大使）

これらの外交官たちも、それぞれの専門分野で国際社会に貢献しています。

まとめ

二石昌人氏は、長年にわたり外交官として国際社会に貢献してきた人物です。ハイチでの緊急事態への対応や、アフリカ諸国との関係強化など、多岐にわたる活動を通じて、日本の外交に重要な役割を果たしました。退官後も、ブルキナファソとの関係深化に尽力しており、その活動は今後も注目されます。

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