落語野郎 大脱線

落語野郎 大脱線

1966年6月30日に封切られた日本映画。東宝撮影所が製作し、東宝の配給により劇場公開された。カラー作品、画面アスペクト比は東宝スコープ（シネマスコープサイズ）で製作されている。

概要

本作は、1965年頃からテレビで人気を集めるようになった「寄席ブーム」に影響を受けて企画された「落語野郎シリーズ」の記念すべき第1作目にあたる。かつて東宝は、1954年にも「落語長屋シリーズ」という落語を題材にした喜劇映画シリーズを製作しており、その際に監修を務めた安藤鶴夫氏（「アンツル」の愛称で知られる）が、本作でも引き続き監修を担当している点は特筆される。作品内には、当時の流行語や人気タレントのギャグが多数盛り込まれており、時代の空気を反映したコメディとなっている。例えば、東京ぼん太氏の「夢もチボーも無くなっちゃったね」、牧伸二氏の「ア〜やんなっちゃった、ア〜驚いた」、そしててんぷくトリオの「びっくりしたなあ、もう」といった、耳馴染みのあるフレーズが随所に聞かれる。

スタッフ

監督：杉江敏男
プロデューサー：安達英三朗
監修：安藤鶴夫
製作：清水雅
製作補：森岩雄
企画：藤本真澄
原案：佐藤一郎
脚本：新井一、椿澄夫
音楽：神津善行
撮影：完倉泰一
美術：小川一男
録音：藤縄正一
照明：金子光男
編集：藤井良平
チーフ助監督：錦織正信
製作担当者：中村茂
整音：下永尚
スチール：吉崎松雄

キャスト

本作には、当時の落語界、漫才・コント界、そして俳優界から多数の顔ぶれが出演している。

伊勢屋宗右衛門：牧野周一
伊勢屋伸二郎：牧伸二
伊勢屋お米：一の宮あつ子
伊勢屋与太郎：東京ぼん太
棺桶屋銀作：春風亭柳好
棺桶屋おこま：都家かつ江
八百屋辰造：春風亭柳朝
八百屋みつ：横山道代
のりやお勘婆：沢村いき雄
小間物屋歌吉：桂歌丸
炭屋馬さん：金原亭馬の助 (初代)
炭屋かね：塩沢とき
大工八五郎：三遊亭歌奴
大工千代女：久保菜穂子
魚屋熊吉：桂米丸
魚屋おせつ：笠置シヅ子
魚屋かよ：酒井和歌子
無職文吉：立川談志
占者呑海：三笑亭夢楽
清元師匠お綱：北川町子
大石千鳥：大川ひろみ
大石太郎：当銀長太郎
飽沢源内：三波伸介（てんぷくトリオ）
飽沢平内：戸塚睦夫（てんぷくトリオ）
飽沢居内：伊東四朗（てんぷくトリオ）
付け馬竹太：晴乃チック
付け馬久吉：晴乃タック
岡っ引憲太：宮城けんじ（Wけんじ）
下っ引憲次：東けんじ（Wけんじ）
へっつい幽霊：柳家小せん (4代目)
泥棒：月の家圓鏡

同時上映

本作は、以下の作品と同時上映された。

『新・事件記者 大都会の罠』
原作：島田一男
脚本：石松愛弘
監督：井上和男
主演：永井智雄

外部リンク

落語野郎 大脱線 - allcinema
落語野郎 大脱線 - KINENOTE
落語野郎 大脱線 - MOVIE WALKER PRESS
落語野郎 大脱線 - 文化庁日本映画情報システム

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