西尾忠尚

西尾忠尚は、江戸時代中期に活躍した大名で、遠江横須賀藩の第2代藩主です。初代藩主である西尾忠成の四男として元禄2年（1689年）に生まれました。元禄9年（1696年）には世子となり、元禄16年（1704年）には従五位下、播磨守に叙任されています。

正徳3年（1713年）には父の隠居に伴い家督を継ぎ、横須賀藩の第2代藩主となりました。同年、隠岐守に転任しています。その後、享保17年（1732年）には奏者番と寺社奉行を兼任し、享保19年（1734年）には若年寄に任じられるなど、幕府の要職を歴任しました。

延享2年（1745年）には遠江国において5000石を加増され、従四位下に昇叙しています。さらに、延享3年（1746年）から延享4年（1747年）にかけては老中を務め、同年には侍従にも叙任されました。寛延2年（1749年）には再び遠江において5000石を加増され、横須賀藩は3万5000石の大名へと発展しました。

宝暦元年（1751年）にも老中に任命されましたが、宝暦10年（1760年）に在職中に病に倒れ、回復することなく同年3月10日に江戸辰の口で72歳で亡くなりました。跡は養子の忠需が継ぎました。



西尾忠尚の系譜は以下の通りです。

父母
父：西尾忠成
母：小沢氏（側室）
正室
京極辨子（京極高豊の次女）
養子
* 西尾忠需（京極高或の次男）



また、静岡県掛川市横須賀で毎年4月第1週に行われる遠州横須賀三熊野神社大祭は、西尾忠尚が江戸の文化を横須賀に伝えたことが始まりとされています。長年江戸で暮らした忠尚が、その文化を横須賀に持ち帰り、祭りの基礎を築いたと伝えられています。

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