西東京バス五日市営業所

西東京バス五日市営業所について

西東京バス五日市営業所は、東京都あきる野市舘谷台に位置する西東京バスの主要な営業所の一つです。営業所記号はCで、武蔵五日市駅の駅前という交通の要所に拠点を構え、あきる野市、福生市を中心に、八王子市、青梅市、西多摩郡日の出町、檜原村など広範囲な地域をカバーしています。この営業所は、地域住民にとって欠かせない交通手段を提供しており、その運営は地域社会に深く根ざしています。

営業所の特徴

五日市営業所は、武蔵五日市駅前だけでなく、駅の北側にも車庫を保有しています。さらに、少し離れた場所にある「下町車庫」は、かつての五日市営業所であり、現在も整備工場として機能しています。そのため、給油や洗車は下町車庫で行われ、定期券の取り扱いは現在の五日市営業所事務所で行うという分業体制をとっています。

また、五日市営業所は氷川支所（旧氷川車庫）と青梅支所（旧青梅営業所）を管轄下に置いており、これらの支所と連携しながら、広範囲なエリアにおけるバス輸送を担っています。青梅支所は2022年10月1日に五日市営業所の管轄下となり、より効率的な運行体制が構築されています。

歴史

五日市営業所の歴史は、西東京バスの発足時に合併した3社のうち、五王自動車に遡ります。1963年10月1日に西東京バスが設立された際、八王子営業所、青梅営業所と共に五日市営業所も設置されました。

1996年7月6日には、五日市線武蔵五日市駅の高架化に伴い、1997年に営業所は現在の駅前へ移転。旧営業所は「五日市車庫」となりました。2007年9月30日には、一部路線でPASMOが導入され、2009年1月25日には営業所の全路線でPASMOが利用可能になりました。2019年11月30日には、西東京バスで最後まで残った富士重工業製ボディ車両がラストランを迎え、歴史に幕を閉じました。

2022年10月1日には、氷川車庫が「氷川支所」に、青梅営業所が「五日市営業所青梅支所」に改称されるなど、組織再編も行われています。

主な路線

五日市営業所は、武蔵五日市駅を中心に、福生駅、秋川駅、拝島駅、八王子駅など、多方面への路線を運行しています。主な路線としては、以下のようなものがあります。

福生駅 - 武蔵五日市駅方面:
五30系統: 福生駅と武蔵五日市駅を結ぶ主力路線で、深夜バスも運行しています。
五37系統: 武蔵五日市駅から秋川駅を結び、さらに拝島駅まで足を伸ばす路線もあります。

福生駅 - あきる野市役所 - 武蔵五日市駅方面:
福20系統: あきる野市役所を経由し、福生駅と武蔵五日市駅を結びます。
福21系統: 福生駅から秋川駅までを結びます。

福生駅 - 草花 - 武蔵五日市駅方面:
福22～福29系統: 草花、秋川駅を経由し、イオンモール日の出や阿伎留医療センターを結びます。

武蔵五日市駅 - 数馬方面:
五10系統: 武蔵五日市駅から檜原村の数馬方面へ向かう路線で、払沢の滝を経由する系統も運行されています。

武蔵五日市駅 - 小岩方面:
五12、五18系統: 払沢の滝入口から小岩方面へ向かう路線で、一部は藤倉まで足を伸ばします。

武蔵五日市駅 - 上養沢方面
五15系統：武蔵五日市駅から上養沢方面を結び、秋川国際マス釣場を経由します。

武蔵五日市駅 - つるつる温泉方面:
五20系統: 武蔵五日市駅から、つるつる温泉へ向かう路線です。

青梅駅 - つるつる温泉方面
青26系統: 青梅駅からつるつる温泉へ向かう路線で、東京都道238号大久野青梅線の梅ヶ谷トンネルを通過します。

八王子駅 - 楢原町 - 上川霊園方面:
秋02、秋03、秋04、五36系統：八王子駅から楢原町を経由して、上川霊園や武蔵五日市駅へ向かう路線です。

八王子駅 - 楢原町 - 秋川駅・イオンモール日の出方面
秋61,秋62系統: 八王子駅から楢原町を経由して、秋川駅やイオンモール日の出方面を結びます。

八王子駅 - ひよどり山トンネル - 秋川駅・拝島駅方面
ひ06,ひ07系統: 八王子駅からひよどり山トンネルを通って、拝島駅や秋川駅方面を結びます。

拝島駅 - 秋川駅 - 医療センター方面:
拝01系統: 拝島駅から秋川駅を経由して阿伎留医療センターへ向かう路線です。

これらの路線は、地域住民の日常生活や観光客の移動手段として、重要な役割を果たしています。

コミュニティバス

五日市営業所は、あきる野市と日の出町からコミュニティバスの運行を受託しています。これらのコミュニティバスは、地域住民の細やかな移動ニーズに応えるために運行されています。

廃止・移管路線

過去には、八王子駅とサマーランドを結ぶ八30系統や、武蔵五日市駅と瀬音の湯を結ぶ五07・08系統などが運行されていましたが、路線の再編や利用状況の変化に伴い、廃止や移管されました。また、福生駅と拝島駅を結ぶ福25系統は、経路変更されました。

車両

かつては日野自動車製の車両が多かった五日市営業所ですが、現在は多様なメーカーの車両が導入されています。小型車は日野・ポンチョが主に使われ、中型・大型車は日野・ブルーリボンIIや日野・レインボーIIなどが中心です。以前は日産ディーゼル（現：UDトラックス）製の車両も多く在籍していましたが、現在はほとんどが転属・除籍されています。

トレーラーバス「青春号」

五日市営業所を語る上で欠かせないのが、トレーラーバス「青春号」です。蒸気機関車をモデルにしたユニークなデザインで、つるつる温泉方面への路線で運行されていましたが、車両の老朽化により2023年3月31日に運行を終了しました。このトレーラーバスは、多くの人に愛され、地域のシンボルとなっていました。

まとめ

西東京バス五日市営業所は、長年にわたり地域住民の生活を支え、地域社会に貢献してきました。今後も、安全・安心なバス輸送を通じて、地域社会の発展に貢献していくことが期待されます。

もう一度検索