軽部洋

軽部洋（かるべ ひろし）氏は、日本の外交官であり、大使を務めた人物です。山形県出身で、1978年に東京大学法学部を卒業後、外務省に入省しました。

外務省では、総合外交政策局原子力課国際科学協力室長、大臣官房文化交流部文化第二課長、総合外交政策局国際社会協力部地球規模問題課長などを歴任し、国際的な外交舞台で活躍しました。1999年には在オランダ日本国大使館公使、2003年には在スリランカ日本国大使館公使として、それぞれの国で日本と相手国との関係強化に努めました。

2006年にはアジア福祉教育財団難民事業本部長に就任し、難民問題にも取り組みました。2009年からはストラスブール総領事を務め、その後、日本原子力研究開発機構核不拡散・核セキュリティ総合支援センター上席参事を経て、2014年には在カナダ日本国大使館公使兼国際民間航空機関日本政府代表部公使に就任しました。

2016年からは駐コンゴ民主共和国兼コンゴ共和国特命全権大使として、両国との外交関係を担いました。在任中には、エボラ出血熱の流行に対する緊急援助物資の引き渡しなど、人道的な支援活動にも尽力しました。軽部大使は、2020年12月18日に在コンゴ民主共和国兼コンゴ共和国大使を最後の公務として依願退職し、長年の外交官としてのキャリアに終止符を打ちました。

軽部氏と同期の外務省入省者には、宮家邦彦氏（キヤノングローバル戦略研究所研究主幹、立命館大学客員教授）、新井勉氏（元駐カメルーン大使）、小井沼紀芳氏（元駐ザンビア大使）、大嶋英一氏（元駐フィジー大使）、辻優氏（元駐オランダ大使・元駐クロアチア大使）、水上正史氏（元駐アルゼンチン大使・元外務省中南米局長）、菅沼健一氏（元駐ブルネイ大使・元駐ジュネーブ日本政府代表部大使）、猪俣弘司氏（元駐パキスタン大使・元駐サンフランシスコ総領事）、貝谷俊男氏（元駐グルジア大使）、二石昌人氏（元駐ブルキナファソ大使）、篠原守氏（元駐コスタリカ大使）、岡田憲治氏（元駐ベネズエラ大使）、梅田邦夫氏（元駐ブラジル大使）、草賀純男氏（元ニューヨーク総領事）、松富重夫氏（元駐ポーランド大使）などがいます。彼らもまた、各国の第一線で活躍し、日本の外交に貢献しました。

もう一度検索