辻 (さいたま市)

辻（つじ）

辻は埼玉県さいたま市南区にある町で、現行の行政地名は辻一丁目から辻八丁目まで区分されています。この地域は住居表示が実施されており、郵便番号は336-0026です。

地理的特徴

辻はさいたま市南区の最南端に位置しています。国道17号が北西から南東にかけて走っており、東京外環自動車道も南西から北東にかけて通っています。これらの道路は町域内の南東で交差しており、交通の要所といえるでしょう。また、河川や水路が町の境界を形成する部分も多く見られます。周辺にはJRの南浦和駅、北戸田駅、武蔵浦和駅、蕨駅の4つの駅があり、住民に便利なアクセスを提供しています。近年は住宅地の開発が進んでおり、現在ではほぼ全域が住宅地として機能しています。

河川

辻には以下のような河川が流れています。

• - 笹目川
• - 見沼代用水西縁（辻用水）
• - 文蔵川

地価

2022年1月1日の公示地価によると、辻1丁目30-5の地点の地価は約27万円/m²です。これは住宅地としての価値を反映していると言えるでしょう。

歴史

辻は江戸時代に武蔵国足立郡浦和領に属する辻村として存在していました。当初は幕府の支配下にあり、正保年間からは旗本の知行となりました。幕末には足立郡辻村に分類され、明治初期の行政区画においても幕府領と旗本の知行地が混在していました。

1868年に新政府の管轄下に入り、その後の年に大宮県や浦和県を経て、1871年に埼玉県に組み込まれました。教育面では、1874年に辻学校（現在のさいたま市立南浦和小学校）が設立され、地域の教育が発展していきました。1889年には町村制の施行により、浦和領辻村が他の村と合併し、六辻村が成立しました。1938年には六辻村が町制を施行し、1950年には浦和市に編入されました。1980年には住居表示が実施され、現在の辻町一丁目から八丁目が誕生しました。

交通

辻内には鉄道路線は通っていませんが、北戸田駅が近くにあり、そのほかにも南浦和駅や武蔵浦和駅が徒歩圏内に位置しています。バス路線も充実しており、国際興業バスやさいたま市コミュニティバスが利用可能です。主要道路としては東京外環自動車道や国道17号、埼玉県道79号などがあります。

地域の施設

辻には様々な公共施設が存在します。辻一丁目には辻記念会館や辻公園、辻二丁目には辻公会堂といった地域の集いの場があります。学校施設にはさいたま市立辻小学校や浦和南高等学校などがあり、地域の教育も支えています。また、地域の自治会やスポーツ少年団など、地域コミュニティの活動も豊かです。

このように、辻は歴史と現代の融合した地域であり、住環境や交通の発展が進んでいることがわかります。

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