金沢東部環状道路

金沢東部環状道路について

金沢東部環状道路は、石川県金沢市の今町から鈴見台に至る、国道159号（一部区間は国道249号と重複）のバイパス道路です。この道路は地域高規格道路として指定されており、金沢市の環状道路である金沢外環状道路の一部を形成しています。通称として「山側環状」や「金沢東環」といった名称で親しまれており、これらは金沢外環状道路全体を指す場合もあります。

概要

当初、この道路は一般国道159号ではなく、一般国道8号として事業が開始されました。しかし、計画の変更に伴い、現在の国道159号バイパスとしての役割を担うことになりました。

路線データ

路線名: 一般国道159号 金沢東部環状道路
起点: 石川県金沢市今町
終点: 石川県金沢市鈴見台
総延長: 9.4 km
標準幅員: 24.5 m
道路規格: 第3種第1級
設計速度: 80 km/h
車線数: 4車線（一部区間は暫定2車線）
事業主体: 国土交通省北陸地方整備局金沢河川国道事務所

歴史

金沢東部環状道路は、1985年に都市計画道路として決定された後、数々の段階を経て建設が進められてきました。

1985年7月30日: 都市計画道路今町鈴見線として都市計画決定。
1987年度: 事業化、杭打ち開始（11月25日）。
1988年度: 用地取得開始、梅田出入口の追加都市計画変更。
1991年度: 工事着手（8月24日、起工式）。
1995年4月28日: 地域高規格道路金沢外環状道路の整備区間に指定。
2001年3月21日: 今町JCT - 梅田IC間が開通。
2003年3月24日: 東長江IC - 鈴見交差点間が開通。
2004年3月20日: 梅田IC - 金沢森本IC間が開通。同時に、月浦白尾インターチェンジ連絡道路の一部区間が開通し、のと里山海道と北陸自動車道が接続。
2006年4月15日: 金沢森本IC - 東長江IC間が暫定2車線で開通し、全線開通。同時に山側環状の一部区間が開通し、山側幹線が全線開通。
2008年4月1日: 並行する旧道が国道359号と県道に変更され、金沢東部環状道路が国道159号の本線となる。
2009年12月12日: 鈴見交差点が暫定2車線で高架化。
2010年3月27日: 神谷内ICが供用開始。
2012年12月19日: 東長江IC - 鈴見IC間が4車線化。
2017年12月9日: 神谷内IC - 東長江IC間が4車線化。
2021年3月: 広域道路ネットワーク路線における高規格道路に指定。
2023年8月11日: 月浦町 - 神谷内町間が4車線化。

インターチェンジなど

金沢東部環状道路には、以下のインターチェンジや施設があります。

今町JCT (国道8号金沢バイパス、国道8号/国道159号/国道249号 月浦白尾インターチェンジ連絡道路津幡バイパス)
梅田IC（石川県道215号森本津幡線）
観法寺PA
金沢森本IC (E8 北陸自動車道、国道304号、国道359号)
神谷内IC（金沢市道）
東長江IC（石川県道210号清水小坂線）
鈴見IC (国道159号、国道249号、石川県道27号金沢井波線)

路線状況

金沢東部環状道路は、金沢市内の交通を円滑にするための重要なインフラです。特に、北陸自動車道やのと里山海道と接続しており、広域的な交通ネットワークにおいて重要な役割を果たしています。

主要構造物

この道路には、以下のような主要な構造物が含まれます。

今町高架橋
梅田跨線橋
森本トンネル
堅田高架橋
月浦トンネル
神谷内トンネル
御所トンネル
御所高架橋
卯辰トンネル
鈴見高架橋

地理

金沢東部環状道路は、以下の自治体を通過します。

石川県金沢市

脚注

詳しい情報は、以下の資料を参照してください。

国土交通省北陸地方整備局金沢河川国道事務所

参考文献

『山側環状10年の軌跡』（PDF）国土交通省北陸地方整備局金沢河川国道事務所・石川県・金沢市、2017年3月。

関連項目

中部地方の道路一覧

外部リンク

国土交通省北陸地方整備局金沢河川国道事務所 - 事業主体・道路管理者
一般国道159号 金沢東部環状道路 (PDF) - 国土交通省北陸地方整備局金沢河川国道事務所
* 一般国道8号金沢東部環状道路 - 国土交通省北陸地方整備局（当初の計画時の名称で記載）

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