間宮康俊

間宮 康俊の生涯と活動

間宮康俊（まみややすとし、1518年 - 1590年）は、戦国時代の著名な武将であり、後北条氏の家臣として知られています。法名は宗閑で、豊前守や豊前入道の称号を持つ彼は、武士としての確固たる地位を築いた人物です。彼の父は間宮信元で、彼には間宮康次、間宮康信、間宮善十郎、間宮信高、間宮元重といった息子たちと、２人の娘がいました。娘たちはそれぞれ徳川家康の侍女として仕えたり、足利義氏の家臣・豊前氏盛の妻となったりしました。

武将としての業績

康俊は、歴代相模玉縄城主である北条綱成、氏繁、氏舜、氏勝に仕えていました。彼の居城は、神奈川県横浜市港南区に位置する武蔵笹下城と伝えられています。また、彼は『小田原衆所領役帳』にも玉縄衆として名を連ねています。このことからも、彼の存在は当時の社会において重要であったことが窺えます。

1532年、北条氏綱は鶴岡八幡宮の造営工事を開始し、康俊も天文5年（1536年）からその奉行として参加しています。後に里見氏と関係が悪化すると、康俊は伊豆衆の水軍を指揮し、江戸湾岸の監視や警備を担当しました。彼は永禄2年（1559年）の役帳では698貫の知行を持っていたことが記録されています。

小田原征伐とその最期

天正18年（1590年）の秀吉による小田原征伐に際し、康俊は氏勝に従って松田康長が守る山中城へ援軍として出陣しました。その後、氏勝や孫の彦次郎（間宮直元）の逃亡を助けながら、自らは兵200人を率いて岱崎出丸を守備しました。康俊の部隊は、敵に向かって奮戦し、一柳直末を銃撃で討ち取るなどの戦果を挙げましたが、戦況は厳しく、衆寡敵せず、最終的には敵中に突入しました。

康俊は「白髪首を敵に供するのは恥」と墨汁で髪を染め、戦死の道を選びました。享年73歳であり、その最期は武士としての誇りと責任感を示すものでした。

家族と子孫

間宮康俊の家督は次男康信の子、間宮直元によって継承され、その後の家系は江戸幕府の旗本や本牧代官として続いていきました。また、康俊の弟でもある綱信の子孫も、久良岐郡氷収沢郷において500石の旗本として存続しました。

関連文献

康俊の生涯は、さまざまな文献に記録されています。山本光正の著書『東海道神奈川宿の都市的展開』や、下山治久の編纂による『後北条氏家臣団人名辞典』などが参考になります。また、彼の系譜としては、北条氏に仕えた間宮林蔵が挙げられます。

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