防府北基地

防府北基地

防府北基地は、山口県防府市田島に位置する航空自衛隊の基地です。主に航空自衛隊のパイロットを養成する第12飛行教育団が所在しています。基地司令は、第12飛行教育団の司令が兼務しています。また、陸上自衛隊第13旅団隷下の第13飛行隊が駐屯する防府分屯地も基地内に併設されています。

概要

防府北基地では、航空機のパイロット候補生を対象に、地上課程と初等練習機による訓練を実施しています。陸上自衛隊の防府分屯地には、第13飛行隊が所属しています。

基地は防府南基地と隣接しており、共に住所は山口県防府市田島無番地ですが、郵便物は個別の郵便番号で区別されています。代表電話番号は両基地で共通のため、電話連絡の際にはどちらの基地かを伝える必要があります。

沿革

1943年（昭和18年）：防府海軍通信学校として開設。その後、甲種・乙種予科練の収容施設となる。
1944年（昭和19年）：帝国陸軍航空部隊の防府陸軍飛行場が開設。終戦後はイギリス軍に接収される。
1945年（昭和20年）：海軍兵学校針尾分校が海軍通信学校校舎へ移転し、防府分校となる。
1946年（昭和21年）：イギリス連邦占領軍が防府飛行場に進駐。
1947年（昭和22年）：オーストラリアのカンタス航空が定期就航。
1954年（昭和29年）：
第1教育隊が小月で編成。
防府飛行場がイギリス連邦占領軍から返還。
第1教育隊が小月から防府基地へ移動。
1955年（昭和30年）：第1操縦学校の分校が防府飛行場に開設され、飛行訓練が開始。
1959年（昭和34年）：防府基地が南・北に分立し、航空自衛隊防府北基地となる。第1操縦学校は廃止され、第12飛行教育団が再編成される。
1962年（昭和37年）：陸上自衛隊防府分屯地が併設される。
1970年（昭和45年）：芦屋基地から航空学生教育隊が移駐。
1979年（昭和54年）：T-3初号機が導入。
2005年（平成17年）：T-7が導入。
2023年（令和5年）：宇宙作戦群第2宇宙作戦隊を新編。
2024年（令和6年）：宇宙作戦群第2宇宙システム管理隊を新編。

配置部隊

航空教育集団隷下

第12飛行教育団司令部
飛行教育群
第1飛行教育隊
第2飛行教育隊
飛行準備教育隊
整備補給群
基地業務群
航空学生教育群

航空支援集団隷下

（航空保安管制群）
防府管制隊
（航空気象群）
防府気象隊

防衛大臣直轄部隊

宇宙作戦群
第2宇宙作戦隊
第2宇宙システム管理隊

陸上自衛隊の駐屯部隊については、防府分屯地の項目を参照してください。

航空管制

防府北基地では、航空管制業務も行われています。

航空祭

毎年6月頃に航空祭が開催されます。以前は7月頃に開催されていましたが、梅雨時期を避けるために開催時期が変更されました。

脚注

注釈

出典

関連項目

航空自衛隊の基地一覧
防府分屯地

外部リンク

防府北基地公式ウェブページ
航空自衛隊防府北[[基地] - Twitter](リンク)

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