雲南市民バス

雲南市の地域公共交通

島根県雲南市では、市民の移動手段として、雲南市民バス、デマンドバス「だんだんバス」、そして乗合タクシー「だんだんタクシー」といった地域内交通サービスを運行しています。これらのサービスは、主に自家用自動車（いわゆる白ナンバー）を用いた有償運送という形態で運営されています。サービス全体の愛称として用いられている「だんだん」は、この地域で使われる雲伯方言で「ありがとう」を意味する言葉から名付けられています。

運行委託について

運行業務は、入札制度によって選定された事業者に委託されています。令和元年7月時点では、大新東・かみしろ特別共同企業体と吉田ふるさと村の2事業者が委託を受けて運行を担当しています。

運賃・乗車券

基本的な運賃体系は以下の通りです。

普通運賃:
大人: 200円
子ども、障害者等: 100円
幼児: 無料

だんだんタクシーを除く路線では、定期券や回数券も利用可能です。

定期券（通勤・通学共通、だんだんタクシー除く）: 運賃区間によって料金が異なります。小学生や障害者等は半額となります。
200円区間: 1箇月 6,000円、3箇月 17,100円、6箇月 32,400円
400円区間: 1箇月 11,400円、3箇月 32,400円、6箇月 61,500円
600円区間: 1箇月 16,200円、3箇月 46,100円、6箇月 87,400円
※通学定期券で谷本ハイヤーの三刀屋出雲線へ乗り継ぐ場合は、上記の半額が適用されます。

回数券（だんだんタクシー除く）:
1,000円券: 100円券12枚綴り（1,200円分）
2,000円券: 200円券12枚綴り（2,400円分）

だんだんタクシーの料金は以下の通りです。

ドア・トゥ・ドア運行: 300円
直行便: 200円

運行路線

雲南市の地域公共交通は、市内を網羅する複数の路線で構成されています。運行日や時刻、詳細な経路は、雲南市が提供する時刻表をご確認ください。

広域路線

自家用有償運送として運行されており、吉田大東線は吉田ふるさと村、大東松江乃木線は大新東かみしろ特別共同企業体が受託しています。主に年末年始（12月31日～1月3日）は運休となります。市内の主要施設や他交通機関との接続を担っています。

吉田大東線: 吉田エリアから三刀屋、大東エリアを結びます。一部便は雲南市役所とかもてらすを直行します。
大東松江乃木線: JR出雲大東駅から海潮温泉を経由し、松江市の乃木駅まで運行します。一畑バス大東線の廃止に伴い、2024年10月1日に運行を開始した路線です。

大東町域路線

自家用有償運送で、大新東かみしろ特別共同企業体が受託しています。主に第2・4・5土曜日、日祝、年末年始は運休ですが、一部路線は第1・3土曜日も運休となります。町内の各集落と中心部を結んでいます。

春殖線、幡屋線、佐世線、阿用・久野線、塩田線、海潮北回り線、海潮南回り線など複数の系統があります。

加茂町域路線

自家用有償運送で、大新東かみしろ特別共同企業体が受託しています。主に土日祝、年末年始は運休となります。

加茂北回り線、加茂南回り線など、町内の主要地区や施設を結んでいます。

木次町域路線

自家用有償運送で、大新東かみしろ特別共同企業体が受託しています。主に土日祝、年末年始は運休（北原線除く）となります。

北原線、木次三刀屋線といった系統があり、町内や隣接する三刀屋エリアを結んでいます。

三刀屋町域路線

自家用有償運送で、大新東かみしろ特別共同企業体が受託しています。主に日祝、年末年始は運休となります。

高窪・伊萱線、中野線、根波線などがあり、町内の集落や施設を結んでいます。根波線の一部区間は特定の期間のみ運行します。

吉田町域路線

この地域では、乗合形式ではなく、デマンドバス「だんだんバス」が運行されています。利用には事前の予約が必要です。

掛合町域路線

この地域では、タクシー車両を用いた乗合タクシー「だんだんタクシー」が運行されており、掛合タクシーが受託しています。利用には「だんだんタクシー予約センター」への電話予約が必要です。主に土日祝、年末年始は運休となります。

ドア・トゥ・ドア運行の北部線（多根・松笠方面）と南部線（入間・波多方面）があります。
直行便も設定されています。

車両について

各路線では、運行形態や需要に応じて様々な車両が使用されています。主に利用されているのは小型バスの三菱ふそう・ローザです。広域路線バスでは、中型バスの日野・メルファやいすゞ・エルガミオも見られます。また、一部の路線では日野・レインボーや三菱ふそう・エアロミディなども使用されています。乗合タクシーである「だんだんタクシー」には、トヨタ・ハイエースが主に用いられています。

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