頁部

頁部（けつぶ）についての詳細

頁部とは、漢字の部首の一つであり、主に頭部や顔に関連する意味を持つ漢字を収めたグループです。漢字の部首の中で、頁部は康熙字典において214部首の181番目に位置し、9画のうちの6番目、また戌集の15番目として分類されています。

頁の字源

「頁」という漢字は、もともと人間の頭を表す意味があり、古代の文字では頭部が突出している跪いている人間を側面から見た形を象っていました。これは『説文解字』にも示されており、会意文字として「𦣻」（面や首と関連）と「儿」という部分が組み合わされています。また、「頁」は漢籍を形成する紙の数を数える数量詞としても使われ、この場合、折りたたんだ字面の両面を1頁として数えられます。近代では洋装本が入ってきたことにより、片面を1頁とするスタイルが一般的になりました。日本語では外来語の訓読みとして「ページ」とも呼ばれることがあります。

偏旁としての役割

頁部は、主に右側の旁に位置し、頭や首、顔に関わる漢字の構成要素を持つものを集めています。これにより、頁部を含む漢字は、特定の意味を強調する役割を果たしています。例えば、「頭」や「顔」と関連する字が多く見受けられます。中国の簡体字では、この部首は「⻚」として表現されます。

部首の通称

頁部には、いくつかの呼び名があります。日本では「おおがい」または「いちのかい」として知られています。これは貝の形に似ていることから来ています。一方、中国では「頁字旁」と呼ばれ、韓国では「머리혈부（meori hyeol bu）」、すなわち「頭の頁部」を意味します。英語圏では「Radical leaf」と訳されています。

発音

発音に関しては、多様な言語で異なります。中国の普通話では、「頁」は「xié」または「yè」と発音され、広東語では「kit3」や「jip6」という発音になります。日本語では「ケツ」や「ヨウ」という漢音・呉音があり、訓読みとして「ページ」という読みも使用されます。朝鮮語では「혈（hyeol）」と発音され、「머리（meori）」が「頭」を意味します。

例字

頁部には次のような漢字があります：

• - 頁（ケツ）
• - 領（りょう）
• - 頭（あたま）
• - 顔（かお）
• - 頂（ちょう）
• - 須（しゅ）
• - 頌（しょう）
• - 頻（ひん）

これらの漢字は、部首である頁部と深い関係にあり、やはり頭や顔に関連した意味を持っています。

終わりに

岗部は、漢字の形成とその背後にある意味を理解するための重要な一部です。言語や文化の違いを越えて、頭部や顔に関連する概念がどのように共有されているのかを考えると、部首の持つ役割の重要性が見えてきます。

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