高山栄

高山栄：声優、俳優、ラジオパーソナリティとしての軌跡

高山栄（たかやま さかえ）は、昭和を彩った声優、俳優、そしてラジオパーソナリティです。1937年に東京都で生まれ、2002年に食道がんで亡くなるまでの間、彼は数多くの作品に出演し、その才能を発揮しました。

幼少期から児童劇団「銀の波」に所属し、子役として映画に出演。1955年にはラジオ東京放送劇団（後のTBS）に入団し、テレビ創成期のドラマで活躍しました。その後、活動の中心はラジオに移り、彼の特徴である硬質で澄んだ優しい語り口は、多くのリスナーを魅了しました。

代表作：アニメ『エイトマン』

高山栄の名前を広く知らしめたのは、1963年にTBS系列で放映されたアニメ『エイトマン』の主人公・東八郎役です。この作品で彼は、正義感あふれるサイボーグヒーローを見事に演じきり、子供たちの心を掴みました。彼の声は、エイトマンのイメージとして深く刻まれ、今もなお多くの人々に記憶されています。

ラジオパーソナリティとしての活躍

TBS退社後は、OTO（オフィス・トゥー・ワン）に所属し、声優業の傍ら、テレビのナレーションやラジオパーソナリティとしても活躍しました。「TBSエキサイトナイター」では、番組終了直後の時間帯に、次の番組までの繋ぎとして曲を紹介するなど、長年にわたり親しまれました。また、生放送番組でパーソナリティから「高山さんってエイトマンですよね？」と尋ねられ、照れながら「そうです。わたしの名はエイトマン」と答える場面もあったそうです。

多岐にわたる出演作品

高山栄は、アニメ、吹き替え、ナレーション、ラジオドラマなど、幅広い分野で活躍しました。

アニメ

エイトマン（東八郎・エイトマン）
機神兵団（鷹村立志）

吹き替え

サンセット77（エドワード・バーンズ）
西部二人組（ハンニバル・ヘイズ）
ブラボー火星人（ティム・オハラ）
それ行け!わんニャン（スピフィ）

映画（吹き替え）

暁の7人（ヤン〈ティモシー・ボトムズ〉）
ケイン号の叛乱（ウィリー・キース少尉〈ロバート・フランシス〉）※フジテレビ版
Mr.Boo!インベーダー作戦（サミュエル・ホイ）
スター・ウォーズ（C-3PO）※劇場公開版（DVDリミテッドエディション収録）
スター・ウォーズ 帝国の逆襲（C-3PO）※劇場公開版（DVDリミテッドエディション収録）
サスペリアPART2（カルロ）※テレビ版（BDに収録）
豹/ジャガー（パコ）※DVD収録

ナレーション

たのしいのりもの百科（テレビ東京）
クイズ地球まるかじり（テレビ東京）
花よめは16歳（テレビ朝日）
ライオン奥様劇場・隣人戦争（フジテレビ）

ラジオパーソナリティ

数多くのラジオ番組でパーソナリティを務め、その温かい人柄とユーモアあふれるトークで、多くのリスナーに愛されました。

日曜ワイドラジオTOKYO（TBSラジオ）
ヒット・オン・サンデー（TBSラジオ）
サンデースポーツ（TBSラジオ）
TBSエキサイトナイター（TBSラジオ）
高山栄ショウ（ニッポン放送）
ドライブ・ドライブ・ドライブ（ニッポン放送）
キャッチ・ザ・ヒット（ラジオ関東）
青田昇と高山栄のジャジャ馬直球勝負（RFラジオ日本）
青田昇と高山栄のスポーツアイランド（RFラジオ日本）
廣岡達朗と高山栄のスポーツアイランド（RFラジオ日本）
トヨタ・ミュージックパトロール（RFラジオ日本）
ジャストアメリカ（RFラジオ日本）
FMフレッシュモーニング（FM東京）
ナガオカ・ワールドミュージック（FM東京）
ソニー・ビッグ・スペシャル （FM東京・KHR極東放送）
FM25時 ミッドナイト・ハーモニー（FM東京）
ワールドアーティストレポート（FM横浜）

高山栄は、声優、俳優、ラジオパーソナリティとして、多岐にわたる分野でその才能を発揮し、多くの人々に感動と笑顔を届けました。彼の作品は、今もなお色褪せることなく、私たちの心に生き続けています。

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