高平ノ頭

高平ノ頭（たかだいらのかしら）

位置と地理

高平ノ頭は、日本の新潟県南魚沼市清水地区と南魚沼郡湯沢町の境界線上にそびえる山です。標高は1,278メートルを測り、越後山脈の一部を構成しています。この山を含む一帯は、美しい自然景観が広がる魚沼連峰県立自然公園の指定区域に含まれており、豊かな生態系を育んでいます。

周囲の山岳と河川

高平ノ頭の周辺には、越後山脈を形成する数多くの峰々が連なります。主なものとしては、威守松山（いもりまつやま）、割引岳（わりびきだけ）、百名山として知られる巻機山（まきはたやま）、米子頭山（こめごがしらやま）、柄沢山（がらさわやま）、檜倉山（ひのきくらやま）、大烏帽子山（おおえぼしやま）、朝日岳（あさひだけ）などが挙げられます。また、高平ノ頭にほど近いロクロノ頭、無黒山（むくろやま）、姥見ノ頭（うばみのとう）といった峰々も、この地域の山岳景観を特徴づけています。山の南東側からは登川（のぼりかわ）、西側からは西谷後川（にしやごがわ）が流れ出し、この地域の重要な水源となっています。

登山ルート

高平ノ頭への登山は、主に南魚沼市側と湯沢町側の二つの方面からアプローチが可能です。

南魚沼市側（清水西谷後より）

南魚沼市方面からの登山道は、林道西谷後線沿いにあるロクロ沢駐車場が一般的な起点となります。ただし、積雪が多い残雪期には、林道終点よりも手前の「西谷後」バス停留所が実質的な登山口となる場合があります。ここから登川沿いの道を進み、ロクロ沢を経て山頂を目指すルートです。山頂までの所要時間はおおよそ3時間が目安とされています。

湯沢町側（旭原より）

一方、湯沢町方面からのルートは、旭原地区が起点となります。旭原からの登山道も整備されており、山頂までの所要時間は南魚沼市側と同様におおよそ3時間が目安とされています。

各登山口への交通アクセス

南魚沼市側登山口（清水西谷後）

自家用車の場合:
関越自動車道塩沢石打インターチェンジから、新潟県道28号塩沢大和線などを経由し、国道291号を経て林道西谷後線に入ります。ロクロ沢駐車場までの所要時間はおおよそ40分です。
公共交通機関とタクシーの場合:
JR上越線または北越急行ほくほく線の六日町駅からタクシーを利用する場合、ロクロ沢駐車場までおおよそ30分程度です。
バスを利用する場合、六日町駅から南越後観光バスの「清水」行きに乗り、「西谷後」停留所で下車します（所要約30分）。バス停から林道西谷後線のロクロ沢堰堤までは徒歩で約40分ほどかかります。ロクロ沢駐車場まではさらに時間がかかるため、バス利用の場合は積雪期以外でも「西谷後」バス停から歩くことを想定しておくと良いでしょう。

湯沢町側登山口（旭原）

自家用車の場合:
関越自動車道湯沢インターチェンジから、旭原地区までおおよそ20分程度で到着します。
公共交通機関とタクシーの場合:
JR上越新幹線・上越線の越後湯沢駅からタクシーを利用する場合、旭原までおおよそ30分程度です。
バスを利用する場合、越後湯沢駅東口から南越後観光バスの「旭原」行きまたは「大源太キャニオン」行きに乗り、「旭原」停留所で下車します（所要約25分）。

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