高橋邦夫 (外交官)

高橋邦夫について

高橋邦夫氏は、日本の外交官として長年にわたり活躍されました。2011年からネパール全権委任大使、2012年からは南アジア地域協力連合（SAARC）常駐代表を兼務するなど、国際舞台で重要な役割を担いました。

人物・経歴

千葉県銚子市出身で、1976年に東京大学法学部を卒業後、外務省に入省されました。外務省では、中国語研修（北京、ハーバード大学大学院修了）を受け、中国、台湾、ベトナムなどアジア地域を中心に勤務されました。また、在英国日本国大使館一等書記官、財団法人日本国際問題研究所研究調整部長、一橋大学大学院社会学研究科地球社会研究専攻客員教授など、幅広い分野で活躍されました。外務省本省では、国際情報局分析二課長を務めたほか、在英国日本国大使館公使、在中華人民共和国日本国大使館公使を歴任されました。その後、法務省に移り、札幌、大阪、東京の各入国管理局長を歴任。参議院事務局国際部長を経て、2009年7月より駐スリランカ大使兼モルディブ大使に就任されました。

2011年9月1日からは駐ネパール大使として活躍されました。2013年11月には、株式会社日本総合研究所国際戦略研究所副理事長に就任。2023年には、長年の功績が認められ、瑞宝中綬章を受章されました。

瀋陽総領事館北朝鮮人亡命者駆け込み事件

中国公使時代の2002年5月8日、瀋陽総領事館で北朝鮮人亡命者が駆け込む事件が発生しました。この際、高橋氏は中国外務省に対し、総領事館の敷地に武装警察官が侵入したことを強く抗議しました。そして、北朝鮮人亡命者（金高哲一家など5人）の引き渡しを求めました。この事件後、高橋氏は訓戒処分を受け、給与の10パーセントを1ヶ月分自主返納しました。

同期入省者

高橋氏と同期で外務省に入省した人物には、以下のような方がいます。

齋木昭隆（元外務事務次官、駐インド大使）
鶴岡公二（元内閣官房審議官、外務[[審議官]]）
兒玉和夫（元OECD大使、外務省研修所長）
木寺昌人（元駐中国大使、内閣官房副長官補）
國方俊男（北極担当大使、駐チェコ大使）
小菅淳一（駐ヨルダン大使、駐アフガニスタン大使）
髙田稔久（沖縄担当大使、駐ケニア兼ソマリア兼エリトリア兼セーシェル兼ブルンジ大使）
福川正浩（駐ペルー大使）
田尻和宏（駐パラオ大使）
篠田研次（駐フィンランド大使）
久枝譲治（駐オマーン大使）
加茂佳彦（駐アラブ首長国連邦大使）
西宮伸一（中国大使、外務[[審議官]]（経済））
大塚聖一（駐レバノン大使）
髙瀬康夫（駐ジャマイカ兼ベリーズ兼バハマ大使、駐トンガ大使）
渡部和男（駐コロンビア大使、科学技術協力担当大使、駐パラグアイ大使）
小泉崇（駐ブルガリア大使）
東博史（駐ポルトガル大使、駐モーリタニア大使）
長内敬（駐ラトビア大使）
今井治（国際テロ対策・組織犯罪対策協力担当兼サイバー政策担当兼安保理非常任理事国選挙及び安保理改革（中南米諸国）担当大使、国際テロ対策・組織犯罪対策協力兼サイバー政策担当大使、駐エクアドル大使）
細谷龍平（駐マダガスカル大使）
山本啓司（駐ルーマニア大使、査察担当大使、駐カメルーン大使）
塚原大貮（駐ベナン大使）
川上公一（外交記録公開担当大使、駐レバノン大使）

外部リンク

* スリランカ日本大使館公式ホームページへのリンクは存在しません。'>高橋大使挨拶（駐スリランカ日本大使館公式ホームページ）

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