鹿沢温泉

鹿沢温泉

鹿沢温泉は、群馬県吾妻郡嬬恋村、湯ノ丸山の中腹に位置する温泉地です。上信越高原国立公園内にあり、豊かな自然に囲まれています。温泉は、鹿沢温泉と新鹿沢温泉の2つに分かれており、それぞれ異なる特徴を持っています。

泉質

泉質は、マグネシウム・ナトリウム - 炭酸水素塩泉です。この泉質は、肌に優しく、湯冷めしにくいと言われています。

温泉街

鹿沢温泉は、標高約1500mの高地に位置し、日本秘湯を守る会にも属する一軒宿「紅葉館」があります。静かで落ち着いた雰囲気の中で、温泉を楽しむことができます。周辺には、天然記念物の「湯の丸レンゲツツジ群落」があり、美しい自然景観も楽しめます。

一方、新鹿沢温泉は、標高約1300mに位置し、鹿沢温泉からの引湯を利用しています。こちらには、旅館やホテルが多数あり、スキー場も近いため、冬季は多くの観光客で賑わいます。

歴史

鹿沢温泉の開湯は、約650年頃とも言われていますが、定かではありません。元禄年間には、鹿が傷を癒しているところを発見したという伝説があり、温泉の名前もこれに由来しています。

江戸時代には、鹿沢温泉周辺は祢津領（旗本松平氏）の領地でした。湯治場として発展してきましたが、1918年（大正7年）の火災で温泉街は壊滅的な被害を受けました。その後、引湯管を整備し、旅館は一軒を残して現在の新鹿沢温泉の場所に移転しました。

古くからスキーも行われており、1925年（大正14年）の新聞記事には、「鹿澤温泉は学習院その他の学生で賑わっている」との記述があります。また、鹿沢温泉は「雪山賛歌」の発祥の地としても知られています。1927年（昭和2年）1月、当時京都大学山岳部の学生であった西堀栄三郎が、鹿沢温泉でのスキー合宿中に雪で旅館に足止めされた際、退屈しのぎに作詞したと言われています。

1968年（昭和43年）11月19日には、国民保養[[温泉地]]に指定されました。

アクセス

鉄道:

JR吾妻線 万座・鹿沢口駅から、車で約20分で新鹿沢温泉へ。さらにそこから車で約20分で鹿沢温泉へ。

自動車:

上信越道 東部湯の丸ICまたは小諸ICから、車で約40分で鹿沢温泉へ。そこから車で約20分で新鹿沢温泉へ。

まとめ

鹿沢温泉は、歴史と自然に恵まれた温泉地です。ゆっくりと温泉を楽しみたい方、スキーや登山を楽しみたい方など、さまざまなニーズに応えることができるでしょう。秘湯の雰囲気を残す鹿沢温泉と、利便性の高い新鹿沢温泉、どちらも魅力的な温泉地です。

外部リンク

* 鹿沢温泉観光協会

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