2021年のトロント・ブルージェイズ

2021年のトロント・ブルージェイズ：激動と躍進のシーズン

2021年、トロント・ブルージェイズは球団創設44年目を迎えました。本来の本拠地であるロジャーズ・センターがCOVID-19の影響で使用できず、傘下チームの本拠地であるTDボールパークやセーレン・フィールドを一時的に使用するなど、異例のシーズンとなりました。チャーリー・モントーヨ監督の下、アメリカンリーグ東地区でプレーし、激しい戦いを繰り広げました。

オフシーズンの補強

オフシーズンには、大型補強を敢行。ジョージ・スプリンガー、カービー・イエーツ、マーカス・セミエンといった実力者をFAで獲得し、スティーブン・マッツをトレードで獲得するなど、戦力の大幅な底上げを図りました。特に、ジョージ・スプリンガーの加入は、チームの打線を強化する大きな要因として期待されました。

開幕後の苦難と光明

開幕後もCOVID-19の影響は続き、2年連続でロジャーズ・センターの使用許可が下りない状況となりました。しかし、チームはめげることなく、他球場を転々としながらも勝利を重ねていきました。シーズン中には、アダム・シンバー、コーリー・ディッカーソンを獲得するトレードや、トレバー・リチャーズを獲得するトレードも成立し、チームの強化を図りました。

7月16日には、カナダ政府の特例処置により、ついにロジャーズ・センターの使用許可が下り、2年ぶりに本拠地で公式戦が開催されました。これにより、チームは勢いを取り戻し、プレーオフ進出に向けてラストスパートをかけました。ただし、9月13日以降の開催試合では、新型コロナウイルスの陰性証明またはワクチン接種の証明書が必須とされました。

プレーオフ争いと若手の台頭

シーズン終盤には、ニューヨーク・ヤンキース、ボストン・レッドソックス、シアトル・マリナーズとワイルドカード争いを繰り広げました。最後まで予断を許さない展開となりましたが、ブルージェイズは惜しくもプレーオフ進出を逃しました。しかし、ブラディミール・ゲレーロ・ジュニアが最多本塁打のタイトルを獲得、ロビー・レイが最優秀防御率と最多奪三振の二冠を達成するなど、若手選手の活躍が目覚ましいシーズンとなりました。

シーズンを終えて

オフには、ジェイコブ・バーンズ、デビッド・フェルプス、ロビー・レイ、ホアキム・ソリア、カービー・イエーツ、マーカス・セミエン、コーリー・ディッカーソン、ジャロッド・ダイソンがFAとなりました。2021年のブルージェイズは、COVID-19の影響を受けながらも、チーム一丸となって戦い抜き、多くのファンに感動を与えました。来シーズン以降の更なる飛躍が期待されます。

タイトル獲得者

ロビー・レイ：最優秀防御率、最多奪三振
ブラディミール・ゲレーロ・ジュニア：最多本塁打

主な表彰

ロビー・レイ：ピッチャー・オブ・ザ・マンス
マーカス・セミエン：プレイヤー・オブ・ザ・マンス、ゴールドグラブ賞、シルバースラッガー賞
ブラディミール・ゲレーロ・ジュニア：オールスターゲーム最優秀選手賞、シルバースラッガー賞、ハンク・アーロン賞、ティップ・オニール賞
アレク・マノア：ルーキー・オブ・ザ・マンス
* テオスカー・ヘルナンデス：シルバースラッガー賞

2021年のトロント・ブルージェイズは、多くの困難を乗り越え、記憶に残るシーズンを刻みました。

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