900年代

900年代とは

900年代は、西暦900年から909年までの10年間を指す十年紀です。10世紀とほぼ同じ意味で使われることもありますが、10世紀は901年から1000年までを指すため、開始と終了の年が1年ずれています。この時代は、東アジアを中心に政治的な変動が活発でした。

900年代の出来事

901年

日本では、藤原時平によって菅原道真が太宰府へ左遷されるという「昌泰の変」が起こりました。これは、当時の政治情勢を大きく揺るがす事件でした。

902年

日本では、延喜の荘園整理令が出され、院宮王臣家による荒田や閉地の請占が禁じられました。これは、荘園の拡大を抑制し、土地制度の安定化を図るものでした。

903年

菅原道真が太宰府で亡くなりました。

904年

朝鮮半島では、弓裔が摩震（のち泰封）を建国しました。これにより、朝鮮半島の新たな歴史が始まりました。

905年

日本では、「延喜式」の編纂が開始されました。また、紀貫之、紀友則、壬生忠岑らによって『古今和歌集』が撰進されました。これは、日本の文化史における重要な出来事です。

906年

マジャル人によってモラビア王国が滅亡しました。また、モースルにはハムダーン朝が興りました。

907年

中国では、節度使の朱全忠が唐を滅ぼし、後梁を建国しました。これにより、五代十国時代が始まりました。また、契丹（遼）の耶律阿保機が即位しました。
日本では、「延喜格」が完成しました。

909年

チュニジアにシーア派のファーティマ朝が成立しました。また、日本では「延喜格」が頒下されました。

まとめ

900年代は、日本、中国、朝鮮半島といった東アジアを中心に、政治的な大変動が相次いだ時代でした。また、文化面においても「延喜式」や『古今和歌集』の編纂が行われるなど、重要な転換期であったと言えるでしょう。この時代を理解することは、その後の歴史を深く知る上で欠かせません。

関連項目

十年紀の一覧
年表
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外部リンク

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