BMSスクーデリア・イタリアとは？意味をやさしく解説

BMS スクーデリア・イタリアについての詳細

概要

BMS スクーデリア・イタリアは、イタリアのブレシアに本拠地を置くレーシングチームで、「スクーデリア」はイタリア語で「チーム」を意味します。このチームは、1983年に実業家ジュゼッペ・ルッキーニによって設立されたブリクシア・モータースポーツ（BMS）を基盤とし、1988年から1993年までフォーミュラ1（F1）世界選手権に参加しました。しかし、独自のシャシーを製造することはなく、F1の「コンストラクター」とはみなされませんでした。

設立の経緯と初期の活動

BMSは、最初はイタリア国内選手権のラリーに参戦し、1987年からは世界ツーリングカー選手権（WTCC）にも挑戦しました。しかし、アルファロメオの活動休止を受けて、フォーミュラレースへの進出を決断。F1参戦プロジェクトを進める際に、フィリップモリス社からの支援を受け、マールボロブランドのスポンサーシップを確保しました。

フォーミュラ1への参戦

1988年に「スクーデリア・イタリア」としてF1に参戦を開始しました。初年度はアレックス・カフィがドライバーとして参加し、開幕戦ではF3000用の車両を改修した暫定マシンで臨むも予備予選に敗退。しかしその後のレースでは、1988年製のダラーラ・BMS188が安定したパフォーマンスを見せ、カナダGPではエンジントラブルがありながらも7位で完走しました。

1989年にはドライバー数を増やし、アンドレア・デ・チェザリスを加えて2台体制に。BMS189で参戦したこの年、カナダGPでの3位入賞など、チームは上昇傾向にありました。しかし、エンジン供給面での問題があり、1990年には再び不振に陥ります。

1990年代の変遷

1991年からはジャッドV10エンジンに切り替え、J.J.レートとエマニュエル・ピロをドライバーに起用しました。この年はサンマリノGPで3位表彰台を獲得しますが、トランスミッションなどのトラブルが続出し、結果は芳しくありませんでした。

1992年にはフェラーリからのV12エンジンを導入するも、車両のハンドリングに悩まされ、成績が期待外れとなりました。1993年にはローラ製の新車を導入しましたが、性能は不十分で、遂にシーズン途中でF1から撤退することになります。

F1撤退後の活動

以降、BMSはツーリングカーレースや国際的なスポーツカーレースに方向転換し、フェラーリ・550マラネロでFIA GT選手権のシリーズチャンピオンを獲得するなど、成功を収めました。

在籍したF1ドライバー

BMSスクーデリア・イタリアには、以下のドライバーが在籍しました：

- アレックス・カフィ（1988 - 1989）
- アンドレア・デ・チェザリス（1989 - 1990）
- ジャンニ・モルビデリ（1990）
- エマニュエル・ピロ（1990 - 1991）
- J.J.レート（1991 - 1992）
- ピエルルイジ・マルティニ（1992）
- ミケーレ・アルボレート（1993）
- ルカ・バドエル（1993）

結論

BMSスクーデリア・イタリアは短いながらも記憶に残るF1の歴史を築きました。その後もモータースポーツへの情熱を持ち続け、幅広いカテゴリで活動を行っています。

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