C404S

C404S DIVA（シー ヨンゼロヨン エス ディーヴァ）は、ソニー（現・ソニーモバイルコミュニケーションズ）が日本国内向けに開発し、KDDIおよび沖縄セルラー電話がauブランドで発売した第二世代携帯電話（cdmaOne）端末です。

特徴

C404S DIVAは、C401SA・C402DE・C403STとともに、EZweb@mailサービスに対応した最初の機種の一つであり、auブランドとしては初の音楽再生機能搭載端末として登場しました。この端末の最大の特徴は、マジックゲートメモリースティックスロットを搭載し、当時のMSウォークマンと同様にメモリースティックオーディオに準拠している点です。OpenMG JukeBoxでリッピングしたATRAC3形式（132/105/66kbps）の楽曲を再生することが可能でした。

付属品として、64MBのマジックゲートメモリースティックと、同社のウォークマンに似た音楽再生用リモコン（液晶画面とハンズフリーマイク内蔵）が同梱されていました。このリモコンは、音楽再生中に着信があった場合でも、そのままイヤホンマイクとして通話できるという利便性を備えていました。

また、C404S DIVAは、ステレオミニジャックと兼用の光オーディオミニジャックを装備しており、付属ソフトの動作環境に対応したWindows PCがなくても、CDやMDなどのポータブルオーディオプレーヤー、またはミニコンポをステレオミニまたは光デジタルオーディオケーブルで接続することで、本体に挿入したメモリースティックに録音することができました。ただし、SCMS（シリアルコピーマネジメントシステム）によって、光オーディオ入力で録音した場合は、他の機器へのコピーは制限されていました。対応するメモリースティックの最大容量は128MBまででした。

通常版には64MBのマジックゲートメモリースティックが同梱されていましたが、後に付属品からメモリースティックを省いた廉価版「C404S DIVA Light」も登場しました。これは当時のメモリースティックが高価であったため、価格を抑える目的がありました。

沿革

2000年8月23日：テレコムエンジニアリングセンター（TELEC）による技術基準適合証明を取得（技術基準適合証明番号XZAA0000331～0000335）。
2000年9月20日：TELECによる技術基準適合証明の工事設計認証を取得（工事設計認証番号XZAA0024）。
2000年9月25日：電気通信端末機器審査協会による技術基準適合認定の設計認証を取得（設計認証番号A00-0958JP、J00-0257）。
2012年7月22日：cdmaOneサービスの終了に伴い、C404S DIVAの使用もこの日をもって終了しました。

関連項目

ウォークマン：C404S DIVAの音楽再生機能は、ソニーのウォークマンの技術を応用しています。
C406S：同時期に発売されたauの携帯電話。
SO502iWM：NTTドコモから発売された、C404S DIVAの音楽再生機能を流用した機種。
W31S：メモリースティックオーディオに対応した後継機種。

脚注

[1] 製品アーカイブ C404S DIVA au
[2] 「EZweb」における「@mail」の提供及び「@mail」に対応したカラー液晶搭載の新携帯電話機について IDO過去のニュースリリース KDDI 2000年9月25日
[3] ケータイ新製品SHOW CASE au C404S ケータイWatch 2000年12月7日
[4] スッペシャル! au ハロプロケータイ図鑑 小田さくら（モーニング娘。'18）× DIVA C404S by Sony Mobile Communications KDDI TIME & SPACE

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