CA001

CA001：カシオが手がけた多機能なau携帯

CA001は、カシオ計算機（後のカシオ日立モバイルコミュニケーションズ）が開発し、KDDIおよび沖縄セルラー電話からauブランドで発売されたCDMA 1X WIN対応の携帯電話です。この機種は、当時としては珍しいタッチパネル式ディスプレイを採用しており、多様な機能を搭載した点が特徴です。

デザインとディスプレイ

CA001の最大の特徴の一つは、タッチパネル式のディスプレイです。ただし、タッチパネル操作が可能なのは、液晶を反転させて折り畳んだ状態のみというユニークな仕様でした。ディスプレイには、3.1型フルワイドVGAのIPS液晶が採用されており、鮮明で美しい表示を実現しています。

カメラとオーディオ

カメラ機能も充実しており、500万画素のCMOSセンサーを搭載。顔検出オートフォーカスや6軸手ぶれ補正機能により、高画質な写真撮影が可能です。また、ワンセグ視聴にも対応しており、30fpsの滑らかな表示でテレビを楽しむことができます。

さらに、ヤマハ製の楽器エンジンを組み込んだ「Touch Session」という楽器演奏アプリがプリインストールされており、タッチパネルやダイヤルキー、内蔵モーションセンサーを使って11種類の楽器を演奏できます。複数の楽器での演奏結果を編集して、着信メロディとして登録することも可能です。本格的な音楽体験を携帯電話で手軽に楽しむことができました。

その他の機能

モーションセンサーを利用したカロリーカウンター（電子歩数計機能）も搭載されており、au Smart Sports「Run＆Walk」やKarada Managerといったスポーツ・健康管理サービスとの連携が可能です。また、PCドキュメントビューアーも内蔵されており、ビジネスシーンでも役立ちます。

本体カラーごとに、キーのフォントや照明の色が異なるという細かなこだわりも見られます。電池パックはW63CAと共通で、OK/NG音はカシオ製の他の端末とは異なる特殊なサウンドが採用されています。

歴史

CA001は、2009年1月29日にKDDIから公式発表され、同年2月6日に全国で一斉発売されました。

主な機能・サービス

タッチパネル
フェイク着信

不具合と修正

発売後、いくつかの不具合が確認され、ケータイアップデートによる修正が行われました。

2009年2月6日：「ナカチェン」が設定できない不具合を修正。
2009年3月13日：ディスプレイ表示の不具合、節電機能の不具合、EZweb利用中の不具合、「Touch Session」のタッチパネル操作の不具合、ムービー早送り時の不具合を修正。
2009年8月5日：SSLサイトでのファイルアップロード時の接続切断、ムービー撮影後のキー操作不能、ムービー撮影後のタッチパネル操作時のバイブレーション不具合を修正。
2009年12月17日：過去に別の電話番号で契約履歴のある端末でケータイサイトの会員登録や登録済サイトへの接続ができない不具合を修正。

新機能の追加

2010年6月30日には、宅内用小型基地局「auフェムトセル」に対応する新機能がケータイアップデートで追加されました。

関連機種

以下は、CA001と同様にタッチパネルを採用した機種です。

SH-03A
SH906i
SoftBank 931SH
Sportio water beat（SHY01）
biblio（TSY01）
AQUOS SHOT SH003
* AQUOS SHOT SH006

CA001は、タッチパネル操作、音楽、健康管理と、多彩な機能が詰まった携帯電話でした。発売後のアップデートによって機能が拡張され、ユーザーの利便性も向上しました。当時の携帯電話の中でも、革新的な一台として記憶されています。

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