E15号線

欧州自動車道路E15号線：ヨーロッパを繋ぐ大動脈

E15号線は、欧州自動車道路網におけるAクラスの幹線道路であり、ヨーロッパ大陸を南北に縦断する重要な路線です。イギリスのスコットランド地方インヴァネスから、スペイン南部のアルヘシラスまで、広大な距離を結んでいます。この道路は、ロンドンやパリといったヨーロッパを代表する主要都市を通過し、地域間の交流と経済活動を支える大動脈としての役割を担っています。

E15号線の概要と特徴

E15号線は、イギリス、フランス、スペインの3か国を経由します。イギリスとフランスの間は海峡を挟んでいるため、フェリーやユーロトンネルシャトルを利用して渡海します。フランス国内では、高速鉄道LGV北線と並行する区間があり、陸上交通の要衝としての重要性を示しています。

英国においては、E15号線に相当する路線が存在するものの、道路標識にはE15の表記は用いられておらず、英国独自の道路標示システムが採用されています。

詳細な経路

E15号線は、以下の都市や地域を経由します。

イギリス
A9: インヴァネス - パース
M90 - A90: パース - エディンバラ
A902 - A720: エディンバラ近郊
A68 - A696: エディンバラ - ニューカッスル・アポン・タイン
A1: ニューカッスル - スコッチコーナー - ドンカスター - ロンドン北部
M25: テムズ北岸およびテムズ南部
A282: ダートフォードトンネル
M20-A20: ロンドン南部 - フォークストン - ドーヴァー
ドーヴァー・カレー間はフェリーまたはユーロトンネルシャトルを利用

フランス
A26: カレー - サン・オマール - ベテューヌ - アラス
A1: アラス - コンピエーニュ - サンリス - シャルル・ド・ゴール国際空港
A3: シャルル・ド・ゴール国際空港 - ボビニー - パリ ポルト・ドゥ・バニョレ
パリ環状道路: パリ ポルト・ドゥ・バニョレ - ポルト・ディタリー
A6: パリ ポルト・ディタリー - エヴリー - オセール - アヴァロン - ボーヌ - シャロン＝スュル＝ソーヌ - マコン - リヨン
A7: リヨン - ヴィエンヌ - ヴァランス - モンテリマール - オランジュ
A9: オランジュ - ニーム - モンペリエ - ベジエ - ナルボンヌ - ペルピニャン - ル・ペルテュ

スペイン
スペイン国内では、無料の高速道路であるAutovía del Mediterráneo（A-7）と、有料の高速道路であるAutopista del Mediterráneo（AP-7）がE15号線に指定されています。
ジローナ – バルセロナ – タラゴナ – カステリョン・デ・ラ・プラナ – バレンシア - アリカンテ – エルチェ – ムルシア – アルメリア - モトリル – マラガ – アルヘシラス

アリカンテ周辺では、環状道路や一般道（N-340、N-357など）を経由する区間があります。


E15号線は、ヨーロッパの多様な文化、歴史、そして美しい景観を繋ぐ重要な役割を果たしています。この道路を利用することで、ヨーロッパの魅力を存分に体験できるでしょう。

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