FMW川崎球場大会

FMW川崎球場大会：伝説の舞台

FMW川崎球場大会は、1991年から2001年まで、日本のプロレス団体FMWが川崎球場を舞台に開催した、年に一度のビッグイベントです。計7回開催され、FMWの歴史を語る上で欠かせない数々の名勝負、そして伝説的なシーンが数多く生まれました。

特に、5月5日に開催されることが多かったため、プロレスファンからは「5月5日＝FMW川崎球場」というイメージが定着していました。

FMW川崎球場大会の歴史

1991年9月23日：「カ・ワ・サ・キ・リーグ」最終戦

記念すべき最初の川崎球場大会。観客動員数は33,221人を記録しました。

江崎英治 vs 本田雅史
バトルロイヤル(8人参加)
ザ・シューター & ホーレス・ボーダー vs キム・ヒュンハン & ジミー・バックランド
アミーゴ・ウルトラ、市原昭二&ウルトラマン・シート vs パンディータ、上野幸秀&パンディータ・チキート
WWA世界女子選手権試合（インディアンストラップ・テキサスデスマッチ）：コンバット豊田 vs レジー・ベネット
異種格闘技戦：グンダレンコ・テレチコワ vs 工藤めぐみ
ストリートファイト・ダブル坦架デスマッチ：ビッグ・タイトン、ザ・グラジエーター vs サンボ浅子、リッキー・フジ
ノーロープ有刺鉄線金網電流爆破デスマッチ（テキサスデスマッチルール）：大仁田厚 vs ターザン後藤

1994年5月5日：「背水の陣」最終戦

観客動員数は52,000人と、FMW川崎球場大会史上最多を記録。数々の激戦が繰り広げられました。

黒田哲広 vs 五所川原吾作
超電戦士バトレンジャーZ、中川浩二&田中正人 vs ザ・グレート・サスケ、中島半蔵&獅龍
コンバット豊田、クラッシャー前泊& シャーク土屋 vs イーグル沢井、立野記代&遠藤美月
サンボ浅子、ミスター雁之助 vs 鶴見五郎、保坂秀樹
異種格闘技戦 3分5R：上田勝次 vs 新山勝利
サブゥー、ダミアン vs ドクター・ルーサー、ヨネ原人
WWA世界女子・インディペンデントワールド世界女子選手権試合：工藤めぐみ vs 堀田祐美子
ビッグ・タイトン、ザ・グラジエーター&リッキー・フジ vs 冬木弘道、邪道、外道
ノーフォールマッチ：テリー・ファンク vs ザ・シーク
世界ブラスナックルタッグ選手権試合：ミスター・ポーゴ、大矢剛功 vs ターザン後藤、松永光弘
ノーロープ有刺鉄線金網電流爆破デスマッチ：天龍源一郎 vs 大仁田厚

FMW崩壊後

FMW崩壊後も、系列団体であるWEW、そして冬木軍プロモーション（後のアパッチプロレス軍）が川崎球場での興行を開催。

2002年5月5日：WEWプロレス旗揚げ戦（観衆16,800人）
2003年5月5日：冬木弘道プロデュース、理不尽ロードファイナル（観衆18,500人）
2004年5月5日：冬木軍プロモーション〜最終興行〜 理不尽MANIA（観衆8,250人）

これらの興行もまた、多くのプロレスファンの記憶に残るものとなりました。

FMW川崎球場大会の魅力

FMW川崎球場大会の最大の魅力は、何と言ってもその熱狂的な雰囲気です。大観衆の中で繰り広げられる激しい試合の数々は、観る者を興奮の渦に巻き込みました。

特に、電流爆破デスマッチはFMWの代名詞とも言える試合形式であり、川崎球場大会でも数多く開催され、大きな盛り上がりを見せました。

また、テリー・ファンク、ザ・シークといった海外のレジェンドレスラーの参戦も、大会に華を添えました。

FMW川崎球場大会は、FMWというプロレス団体の歴史だけでなく、90年代プロレス界を象徴するイベントとして、今もなお多くのファンに語り継がれています。

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