SH903iTV

FOMA SH903iTVは、シャープが開発し、NTTドコモから発売された第三世代携帯電話（FOMA）端末です。この端末は、ドコモ初のAQUOSケータイとして登場し、ソフトバンクモバイル向けのSoftBank 905SHと同様のサイクロイド方式を採用しています。905SHと比較して、より薄型化されたボディに3.0インチのワイドディスプレイを搭載しており、販売当初はワンセグ対応音声端末として最大級の大きさを誇っていました。

デザインとディスプレイ

SH903iTVの最大の特徴の一つは、その薄型デザインです。3.0インチのワイドディスプレイは、当時の携帯電話としては非常に大きく、ワンセグ視聴を快適にするために最適化されていました。また、AQUOSケータイとして、映像をより鮮やかに再現する「SV (Super Vivid) エンジン」が搭載されており、同社の液晶テレビ「AQUOS」と同様に美しい映像を楽しむことができました。

カメラ機能

カメラ機能としては、有効画素数約200万画素（記録画素数約190万画素）のCMOSセンサーが搭載されています。ただし、オートフォーカス機能やカメラライトは搭載されていませんでした。その後、シャープ製FOMA端末ではしばらくカメラ用ライトが搭載されませんでしたが、SH906iで復活しました。テレビ電話用のサブカメラには、有効画素数約11万画素（記録画素数約10万画素）のCMOSセンサーが搭載されています。

その他の特徴

• - ワンセグ機能: ワンセグ視聴が可能で、当時のAAC'>[AQUOSケータイ]]の中では最も長い連続視聴時間約5時間20分を実現していました。
• - 外部メモリ: 外部メモリとしてmicroSD（2GBまで）に対応しています。TransFlashには対応していません。
• - プリインストールアプリ: モンスターハンターi for SH、Gガイド番組表リモコン、DCMXクレジットアプリ、ケータイクレジットiDなどのアプリがプリインストールされていました。
• - オーディオ機能: SD-Audio]/[[AAC/着うたフルに対応しています。
• - FMトランスミッター: FMトランスミッターによるワイヤレス音声出力が可能です。
• - 明るさセンサー: 明るさセンサーによる自動調光機能が搭載されています。
• - FeliCaチップ: AQUOSケータイとして初めて15KBのFeliCaチップ及びiC通信を搭載し、au向けのW61SH発売まではFaver2.0に対応した唯一のAQUOSケータイでした。

歴史

• - 2006年10月12日: 開発発表。
• - 2006年11月24日: 技術基準適合証明 (TELEC) 通過。
• - 2006年11月30日: 電気通信端末機器審査協会 (JATE) 通過。
• - 2007年2月28日: 発売開始。
• - 2007年8月3日: 新色「Pink」発売開始。

不具合

2007年8月2日、ワンセグ予約録画機能の不具合（録画が途中で終了するなどの事象）とGガイド番組表リモコンのバージョンアップができない不具合が報告されました。

その他

• - AQUOSケータイで本体が液晶側を挟み込むヒンジ構造になっているのは、本機とSH-01A、SH-07Aのみです。
• - 同機以降、2008年冬モデルのSH-01Aまでドコモ向けのAQUOSケータイはテレビコマーシャルが放映されませんでした。

関連機種

• - SoftBank 905SH
• - SoftBank 911SH
• - SoftBank 912SH
• - W51SH
• - D903iTV
• - P903iTV
• - SO903iTV
• - SH704i
• - SH905i
• - SH905iTV
• - SH906iTV

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