Sparkle (来生たかおのアルバム)

来生たかお『Sparkle』：セルフプロデュースで輝きを増した6thアルバム

『Sparkle』（スパークル）は、1981年にリリースされた来生たかおの6枚目のオリジナルアルバムです。キティレコードから発売され、LPとCTで展開されました。

初のセルフプロデュース作品

このアルバムは、来生たかおにとって初のセルフプロデュース作品であり、編曲にも“矢倉銀”のペンネームで深く関わっています。ジャケット写真は、レコーディングが行われた伊豆スタジオ近くの浜辺で撮影されました。

復刻盤

『Sparkle』は、来生たかおの歌手デビュー10周年、20周年を記念してCD化されています。1995年には高城賢によるデジタルリマスターが施されたCD選書Q盤も発売されました。2007年には、オリジナル・アルバムと企画アルバムをまとめたCD-BOX『来生たかお大全集』にも収録されています。

ジャケット表記

アルバムタイトルは、初出のジャケットでは“Sparkle”と表記されていますが、復刻版では“SPARKLE”と大文字表記のものも存在します。帯の表記も“スパークル”と片仮名表記や“Sparkle”とアルファベット表記が混在しています。

帯のコピー

LPの帯には「大人じゃなければ本当のやさしさは唄えない」というキャッチコピーが掲載され、フジテレビ系ドラマ『愛のホットライン』の主題歌「Goodbye Day」をフィーチャーしたことが強調されています。1995年版CDの帯には「Goodbye Day (Original Version) 」収録とありますが、オリジナルバージョンは企画アルバム『来生たかお』に収録されています。

収録曲

SIDE 1

1. Much more...
コンサートツアーへの期待感を込めたインストゥルメンタル。
2. Easy Drive
日本光学「リトルニコン」TV-CMソング。運転免許を持っていなかった姉弟の想像から生まれた歌詞が特徴です。
3. メモリー・メロディー
三浦哲郎のエッセイや友人の水着姿からインスピレーションを得た歌詞が印象的です。
4. Goodbye Day
加山雄三主演ドラマ『愛のホットライン』主題歌。有線放送で1位を獲得し、来生たかおの代表曲となりました。アルバム収録版はシングルとはミックスが異なります。
5. 夢の肌
明治乳業「プレーンゼリー」テレビCMソング。ブリジット・バルドーをイメージした女性像が描かれています。
6. たそがれの苺

SIDE 2

1. Sparking head
桃井かおりがカバーした楽曲。心の葛藤をハードな曲調で表現しています。
2. Good luck my girl
映画『グッバイガール』をイメージした楽曲。来生作品では珍しい4分の5拍子を使用しています。
3. 気配
4. 窓辺の女（ひと）
図書館を舞台に、年上の女性への憧憬を描いた楽曲。来生えつこはユマ・サーマンをイメージしたといいます。
5. ゆっくり夏が
6. コラージュ
7. Much more...
SIDE 1-1のリプライズ。

参加ミュージシャン

松任谷正隆、富樫春夫、渋井博、難波弘之、土方隆行、鈴木茂、椎名和夫、青山徹、松原正樹、今剛、吉川忠英、谷康一、松下英二、杉本和弥、宮下恵補、高水健司、後藤次利、田中清司、市原康、渡嘉敷裕一、野口明彦、林立夫、中村御、浜口茂外也、菅原由紀、斉藤ノブ、山川恵津子、鳴海寛、カヨコ、ミト、ミチル、杉真理、トマト、小林泉美、松武英樹、新井英治、ジェイク・コンセプション、羽鳥幸次、金山功、八木信夫など、豪華なミュージシャンが参加しています。

参加スタッフ

エグゼクティブプロデューサーは多賀英典、プロデューサーは来生たかお、ディレクターは角野禎が務めました。レコーディングエンジニアは高城賢が担当しています。

『Sparkle』は、来生たかおの音楽性がさらに深化したアルバムとして、多くのファンに愛されています。

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