W62T

W62Tは、東芝（後のFCNT）が開発し、KDDIと沖縄セルラー電話がauブランドで展開したCDMA 1X WIN対応の携帯電話です。この機種は、W51TやW53Tの流れを汲む後継機として、特にW53Tから大幅な進化を遂げました。W53Tの196万画素カメラから324万画素に強化され、KCP+やLISMO VIDEOなどの最新機能が利用可能になりました。

ミドルレンジクラスの端末でありながら、高機能であることが特徴で、特にエルダー層をターゲットに設計されました。デザイン面では、従来のW51TやW53Tで採用されていた2軸ヒンジではなく、ディスプレイ背面部にアルミ素材を使用し、上質な質感を演出しています。

2008年6月3日にKDDIと東芝から公式発表され、同年6月10日に全国で一斉発売されました。しかし、同年12月には販売を終了しています。W62Tの実質的なマイナーチェンジモデルは、2008年9月に発表されたW64Tです。バッテリーパックは、A5523T、W51T、そしてW64Tと同じ5523UAAを使用しています。

KCP+に対応しているにもかかわらず、同時発表されたソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製のre (W63S)と同様に、Bluetoothには対応していません。この点は、W64Tや後発のT002、PLY、E08Tも同様でした。

2012年7月22日には、L800MHz帯の音声・通信サービスが停波したため、N800MHz帯と2GHz帯のサービスに移行しました。さらに、2022年3月31日にはKDDIの3Gサービスが完全終了し、W62Tは全ての機能が利用できなくなりました。

主なサービス

EZweb
Eメール
LISMO VIDEO
カメラ

不具合とその修正

W62Tでは、発売後にいくつかの不具合が確認され、ケータイアップデートにより修正が行われました。

2008年8月22日の修正内容:

EZweb利用中に電源リセットやキー操作を受け付けなくなる問題。
EZwebの接続やEメールの通信に失敗する問題。
カメラ起動中にキー操作やカメラ切替で電源がリセットされる問題。
待受画面に設定していない時計やカレンダーが表示される問題。
消費電力を抑える機能が正しく動作しない問題。
キー操作ごとに液晶バックライトの輝度が変わり、画面がちらつく問題。
ケータイサイトの会員登録や登録済サイトへの接続ができない問題。

2008年10月24日の修正内容:

2画面状態でケータイサイトのページ更新を行うと、電源リセットやキー操作を受け付けなくなる問題。
会員登録済みの特定サイトで、初期値が入力項目に表示されない問題。

関連情報

関連項目
携帯電話
au (携帯電話)
東芝
CDMA 1X WIN
KCP+
黒木メイサ (イメージキャラクター)
W64T (実質的なマイナーチェンジ版)
T002
T003

外部リンク
* 製品アーカイブ W62T (au) (ウェイバックマシン)

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