イオンモール苫小牧

イオンモール苫小牧（イオンモールとまこまい）は、北海道苫小牧市柳町に所在する大規模な郊外型・モール型ショッピングセンターです。イオングループの商業施設としては、北海道内で最大の店舗面積を有しています。

概要

この施設は、総合スーパー「イオン苫小牧店」を中核に、スポーツ用品店の「メガスポーツ」や、ボウリング・ゲームセンターの「GiGO・GiGO BOWL」、シネマコンプレックスの「ディノスシネマズ苫小牧」といった大型テナントを準核店舗として配置し、その間に約120の専門店が軒を連ねる構造となっています。主要な核店舗と準核店舗が施設の両端に対面する形で配置され、多様な専門店がそれらを繋ぐ役割を果たしています。

施設の周辺沿道にはロードサイド店舗が集積しており、イオンモールの開業は、苫小牧市の東部における商業集積を促進し、近隣の沼ノ端地区の人口増加を後押しする要因となりました。一方で、苫小牧駅前の大型店や市の中心市街地の商業施設に対しては、少なからず影響を及ぼしました。

沿革

イオンモール苫小牧の歴史は、2004年に着工したことから始まります。翌2005年4月には、「イオン苫小牧ショッピングセンター」として正式にオープンしました。環境への配慮として、2008年には核店舗であるジャスコ苫小牧店（当時）でレジ袋有料化が導入され、日本国内で6店舗目となる「エコストア」の試みが開始されました。2011年には、イオングループのブランド統一に伴い、店舗名称が変更され、ジャスコ苫小牧店は「イオン苫小牧店」に、ショッピングセンター全体も「イオンモール苫小牧」と改称されました。利便性向上のため、2015年には充電ステーションが設置されています。さらに2016年には、地域共通ポイント機能を活用した電子マネー「とまチョップ WAON」の発行を開始するなど、地域との連携も図っています。

フロア構成と主なテナント

イオンモール苫小牧は、核店舗のイオン苫小牧店、映画館のディノスシネマズ苫小牧、そしてファッション、雑貨、飲食など多岐にわたる約120の専門店で構成されています。施設内の主なサブ核店舗として、アミューズメント施設のGiGO・GiGO BOWLと、シネマコンプレックスのディノスシネマズ苫小牧があります。

サブ核店舗の詳細

GiGO・GiGO BOWL: かつて苫小牧市住吉町にあった「苫小牧スガイボウル」を前身とします。イオンへの出店を機にゲームセンターが併設され、「スガイディノス苫小牧」として開業しました。2022年に運営会社の民事再生手続きが開始されたことを受け、GENDA GiGO Entertainmentへ譲渡され、2023年9月23日に現在の「GiGO イオンモール苫小牧」、「GiGO BOWL イオンモール苫小牧」としてリブランドオープンしています。
ディノスシネマズ苫小牧: イオンモールのグランドオープンに先駆け、2005年 4月23日に開業したシネマコンプレックスです。開業当初は須貝興行（後のSDエンターテイメント、スガイディノス）が運営していましたが、運営会社の変遷を経て、現在の運営は株式会社ディノスシネマが行っています。この映画館の開業は、苫小牧市中心部にあった既存の映画館（苫小牧日劇、セントラル映劇）の閉館に影響を与え、市内の映画館はディノスシネマズとミニシアターのシネマ・トーラスの2施設体制となりました。開業当初、恵庭市にあった映画館との兼ね合いで東宝配給作品の上映が遅れる傾向がありましたが、その映画館が2015年に閉館して以降は、東宝作品もロードショー公開が可能となり、来館者が大幅に増加しました。2020年には新型コロナウイルス感染症の影響で一時的な休業がありましたが、再開後は人気アニメ映画などのヒットもありました。運営会社のスガイディノスの民事再生に伴い、現在の運営会社であるディノスシネマ（佐々木興業とGENDA GiGO Entertainmentが出資）へ運営が引き継がれています。

その他の主なテナント

施設内には、様々なジャンルのテナントが出店しています。1階にはイオンモール苫小牧内郵便局、ファッションのWEGOやグローバルワーク、スポーツ用品のメガスポーツ、カフェのスターバックス（クリスマスブレンドの販売実績で知られる）、ペット関連のペテモ、アウトドア用品のモンベル、そして地元の菓子店であるもりもと、柳月、六花亭などがあります。2階には、ヴィレッジヴァンガード、100円ショップのダイソー、CD・DVD販売のタワーレコード、書店の未来屋書店、アミューズメント施設のモーリーファンタジーなどが含まれます。テナントの全リストや詳細な情報は、施設の公式サイトで確認できます。

アクセス

イオンモール苫小牧は国道36号（明野南通）沿いに位置しており、自動車でのアクセスが容易です。高速道路を利用する場合、道央自動車道苫小牧中央インターチェンジから約10分、日高自動車道沼ノ端西インターチェンジから約12分で到着します。公共交通機関としては、JR北海道苫小牧駅から無料の送迎バスが運行されているほか、道南バス、中央バス、あつまバス、JRバスの路線バスも「イオンモール苫小牧」バス停に停車します。鉄道駅からは離れており、JR苫小牧駅から徒歩で約50分、沼ノ端駅から徒歩で約60分程度の時間を要します。

（本記事は公開情報を元に作成しています。最新のテナント情報や営業時間は公式サイトをご確認ください。）

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