ルーク・ブラウン

ルーク・ブラウン：不屈の巨人レスラー、その生涯と功績

ルーク・ブラウン（本名：カール・デニス・キャンベル）は、1935年7月28日にケンタッキー州で生まれ、1997年11月12日に62歳でこの世を去ったアメリカのプロレスラーです。彼は、ジェイク・スミスとのタッグチーム、ザ・ケンタッキアンズとして最もよく知られています。

初期のキャリアと数々のリングネーム

ブラウンは、プロレス入り前はアメリカンフットボールに打ち込んでいました。1958年にプロレスラーとしてのキャリアをスタートさせ、マン・マウンテン・キャンベルやビッグ・ボーイ・ブラウンといったリングネームを使い、各地を転戦しました。1961年には、スタン・スタージャックとのコンビでトロント版インターナショナル・タッグ王座を獲得し、初のタイトル戴冠を果たしました。

ザ・ケンタッキアンズとしての成功

その後、ルーク・ブラウンと改名した彼は、ジェイク・スミスとのタッグチーム、ザ・ケンタッキアンズを結成しました。長身の2人による超大型タッグチームは、その巨体と山男スタイルで観客を魅了し、ベビーフェイスとして人気を博しました。NWAの南部地区では、覆面タッグチームのジ・アサシンズと激しい抗争を繰り広げ、1962年にはNWA南部タッグ王座を獲得しました。1964年にはWWWFに参戦し、グラハム・ブラザーズとの対戦は、マディソン・スクエア・ガーデンでも行われるほどの盛り上がりを見せました。1965年にはWWA世界タッグ王座を2度獲得するなど、その実力と人気を不動のものとしました。

国際プロレス参戦とAWAでの活躍

1967年1月には、国際プロレスの旗揚げシリーズにジェイク・スミスと共に初来日。ヒロ・マツダ、アントニオ猪木組が保持するNWA世界タッグ王座に挑戦しました。その後、スミスとのコンビを解消し、AWAに参戦。ドクターX、マッドドッグ・バションらと対戦し、AWA世界タッグ王座にも挑戦しました。

さらなる挑戦と引退

1971年には、ザ・ケンタッキアンズとして日本プロレスに再来日。ジャイアント馬場、アントニオ猪木組のBI砲が保持するインターナショナル・タッグ王座に挑戦しました。その後はNWAミッドアトランティック地区などで活動し、数々のタッグチームと抗争を繰り広げました。1977年に肩の負傷により引退。

晩年と死

引退後は腎不全を患い、闘病生活を送りました。1997年11月12日、脳梗塞により62歳で死去。

得意技

ケンタッキアン・バックブリーカー
ネック・ハンギング・ツリー

主要獲得タイトル

NWA世界タッグ王座（サンフランシスコ版）
NWAインターナショナル・タッグ王座（トロント版）
NWA南部タッグ王座（ジョージア版）
WWA世界タッグ王座
AWA中西部タッグ王座
NWA北米タッグ王座（セントラル・ステーツ版）
NWA USタッグ王座（トライステート版）
SCWウエスタン・ステーツ・タッグ王座

ルーク・ブラウンは、その巨体と不屈の精神で、多くのファンを魅了しました。彼のプロレスへの情熱と、数々のタイトル獲得は、プロレス史にその名を深く刻んでいます。

もう一度検索