南四日市駅

南四日市駅（みなみよっかいちえき）

南四日市駅は、三重県四日市市日永東三丁目にある、JR東海・JR貨物の関西本線の駅です。駅番号はCJ12。

概要

名古屋駅と亀山駅を結ぶ関西本線に位置し、四日市市の南部にあります。周辺には工場が点在し、旅客輸送のほか、工場向けの貨物を取り扱う役割を担ってきました。1963年に国鉄の駅として開業し、1987年の国鉄分割民営化により、旅客営業はJR東海、貨物営業はJR貨物が担当しています。

伊勢鉄道伊勢線に直通する普通列車も停車します。伊勢線は1973年の開業時、南四日市駅を起点としていましたが、1987年に伊勢鉄道に移管された際、河原田駅が起点に変更されました。駅構内には、かつて伊勢線が起点であったことを示す0キロポストが残されています。

臨時列車として、四日市駅始発のF1臨時快速列車が当駅で待避することがあります。

歴史

1928年（昭和3年）7月1日：鉄道省関西本線の四日市・河原田間に日永信号場が開設。
1934年（昭和9年）9月20日：専用線発着貨物の取り扱いを開始。
1963年（昭和38年）10月1日：日永信号場が駅に昇格し、南四日市駅が開業、旅客の取り扱いを開始。
1966年（昭和41年）10月1日：専用線発着の発送コンテナ貨物の取扱いを開始。
1973年（昭和48年）9月1日：国鉄伊勢線が、南四日市・津間で開業。
1975年（昭和50年）7月1日：コンテナ貨物の取り扱いを廃止。
1987年（昭和62年）
3月27日：国鉄伊勢線が伊勢鉄道に転換、同時に起点を河原田駅に変更。
4月1日：国鉄分割民営化に伴い、JR東海・JR貨物が継承。
1992年（平成4年）11月：みどりの窓口営業開始。
1993年（平成5年）9月1日：コンテナ貨物の取り扱いを再開。
2011年（平成23年）
3月12日：この日のダイヤ改正で、定期貨物列車の設定がなくなる。
4月1日：簡易委託終了により無人化。
2018年（平成30年）5月31日：JSR発送の臨時貨物列車の発着が終了。
2019年（平成31年）3月2日：ICカード「TOICA」の利用が可能となる。

駅構造

地上駅で、島式ホーム1面2線を有する構造です。1番線に四日市・名古屋方面行きの上り列車、2番線に亀山・津方面行きの下り列車が発着します。副本線1本と複数の側線があります。駅舎は構内西側にあり、ホームとは構内踏切で連絡しています。

亀山駅が管理する無人駅です。以前は自動券売機とJR貨物委託によるJR全線きっぷうりばがありましたが、後に東海交通事業による簡易委託駅となり、2011年3月31日をもって簡易委託は終了しました。トイレがあります。

のりば

貨物取扱・専用線

JR貨物の駅としては、車扱貨物の臨時取扱駅であり、定期貨物列車の発着はありません。

かつては、駅南方にあるJSR四日市工場への専用線があり、合成ゴムのコンテナ輸送が行われていました。タキ7900形などのタンク車によるラテックス輸送も行われていましたが、2001年に四日市駅発送のコンテナ輸送に切り替えられました。2011年3月改正で定期列車の設定がなくなり、以降は臨時列車として運行されていましたが、2018年5月31日をもって運行および専用線の運用を終了しました。

その他、JSR四日市工場の南にある三菱化学四日市事業所川尻工場、駅の北側にある三菱ガス化学四日市工場への専用線も存在していました。三菱ガス化学専用線では過酸化水素輸送が行われ、タム8000形などのタンク車やタンクコンテナが使用されていましたが、2007年に専用線が廃止されました。

利用状況

JR東海

「三重県統計書」によると、1日の平均乗車人員は以下の通りです。

JR貨物

2018年度の発送貨物は7,510トン、到着貨物は1,880トンでした。

駅周辺

主な施設

バス路線

「JR南四日市」停留所にて、三重交通バス（四日市市自主運行バス）が運行する路線が発着します。

92系統：県立総合医療センター・高花平 / 海星中学・高校前 / 磯津

隣の駅

東海旅客鉄道（JR東海）

CJ 関西本線

■快速「みえ」

通過

■快速・■区間快速・■普通

四日市駅 (CJ11) - 南四日市駅 (CJ12) - 河原田駅 (CJ13)

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