壬生川駅

壬生川駅について

壬生川駅（にゅうがわえき）は、愛媛県西条市三津屋に位置する、四国旅客鉄道（JR四国）予讃線の駅です。駅番号はY36で、駅の案内パネルには「喜左衛門狸伝説の駅」というコメントが記されています。この地域に伝わる狸の伝説が、駅の雰囲気に深みを与えています。

歴史

壬生川駅は、1923年（大正12年）5月1日に開業しました。開業以来、地域の足として、また、時には特別な役割を担いながら、歴史を刻んできました。

1950年（昭和25年）3月18日: 昭和天皇のお召し列車が5分間停車し、駅前では奉迎が行われました。これは、戦後の昭和天皇による巡幸の一環でした。
1966年（昭和41年）4月20日: 昭和天皇、香淳皇后が第17回全国植樹祭開催に合わせて県内を行幸啓された際、壬生川駅から高松駅へ向かうお召し列車が運行されました。
1982年（昭和57年）11月15日: 貨物の取り扱いが廃止されました。
1986年（昭和61年）11月1日: 新聞紙を除く荷物の取り扱いが廃止されました。
1987年（昭和62年）4月1日: 国鉄分割民営化により、JR四国の駅となりました。
2015年（平成27年）: 駅周辺の基盤整備事業が完了しました。これにより駅周辺の利便性が向上しました。
2021年（令和3年）: 11月にみどりの券売機プラスの利用が開始されました。同年12月31日には、みどりの窓口が営業を終了しました。

駅構造

壬生川駅は、国鉄型配線の2面3線を有する地上駅です。1番線に駅舎本屋があり、2・3番線は島式ホームとなっています。この構造は、伊予西条駅や伊予北条駅など、予讃線の主要駅にも多く見られるものです。1番線を1線スルーにする計画がありましたが、高松駅方面のみ片開き分岐器、松山駅方面は両開き分岐器が設置されています。

のりば

原則として、上り・下り共に1番のりばを使用します。ただし、特急同士や普通同士の行き違い、上り特急と下り普通が行き違う場合は、下り列車が2番のりばに入ります。また、下り特急「しおかぜ27号」「いしづち27号」と上り特急「いしづち106号」の行き違い時には、「いしづち106号」が3番のりばを使用します。下り特急と上り普通が行き違う際には、上り普通列車が3番のりばに入ります。さらに、後続の特急を待避する場合、下り普通は2番または3番のりば、上り普通は3番のりばを使用します。

駅施設

みどりの券売機プラス
リトルマーメイド壬生川店（ベーカリー）
待合所

利用状況

1日の平均乗車人員は、以下の通りです。

駅周辺

駅前には愛媛県道13号線が通り、そこから北東に進むと国道196号に接続します。駅から国道に至る道は「駅前中央通り」と呼ばれ、周辺には多くの民家が建ち並んでいます。国道から海沿いへ進むと東予・丹原浄化センターがありますが、駅からやや離れています。反対側には市役所支所や警察署があり、この地域は田畑が広がっています。南西に進むと温泉施設を経て東予丹原IC（今治小松自動車道）に接続しますが、いずれも駅から少し離れた場所にあります。

主な周辺施設

西条市 食の創造館: 駅舎に隣接しており、食に関する新事業の創出や地元産品を活用した商品開発を行っています。
ぽんぽこ橋: 駅前と駅西広場を結ぶ連絡橋で、喜左衛門狸の伝説にちなんで名付けられました。
西条西警察署駅前交番
西条市役所西部支所（旧東予市役所）
愛媛県西条西警察署
西条市立東予図書館（旧東予市図書館）
東予郵便局
国道196号
愛媛県道13号壬生川新居浜野田線
愛媛県道48号壬生川丹原線
愛媛県道159号孫兵衛作壬生川線
愛媛信用金庫壬生川支店

バス路線

高速バス

パイレーツ号（瀬戸内運輸･東急トランセ）東京方面行き
いしづちライナー（瀬戸内運輸･阪神バス）大阪･神戸方面行き

路線バス

瀬戸内運輸
今治方面行
小松総合支所方面行
せとうち周桑バス
保井野線（保井野行）
壬生川線（湯谷口行）
関屋線（湯谷口行）
三芳線（本谷温泉行）

その他

オレンジフェリー連絡バス: オレンジフェリーの発着に合わせて、当駅から東予港への無料接続バスが運行されています（乗車整理券が必要）。
駅名の由来: 難読駅名ですが、付近に川が多いことから「入川」と呼ばれていたことが由来とされています。また、古代に付近で水銀が産出されたことから、「丹生川」が転じて「壬生川」となったという説もあります。
* 地域の中心: 合併前は東予市の中心駅でした。東予が愛媛県東部地方全体を指す用語であることや、東予市の前が壬生川町であったことから、旧東予市全体を指して「壬生川」と呼ぶことも多いです。

隣の駅

四国旅客鉄道（JR四国）

■予讃線

■快速「サンポート」・■普通

玉之江駅 (Y35) - 壬生川駅 (Y36) - 伊予三芳駅 (Y37)

脚注

この情報は、壬生川駅に関する詳細な情報をまとめたものです。駅の歴史、構造、周辺施設、交通アクセスなど、多岐にわたる情報を提供することで、利用者の皆様の利便性向上に貢献できれば幸いです。

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