幸手駅

幸手駅

幸手駅（さってえき）は、埼玉県幸手市中一丁目に位置する東武鉄道日光線の駅です。駅番号はTN 02。1929年（昭和4年）の開業以来、地域の交通を支える重要な拠点となっています。

歴史

幸手駅は、1929年4月1日に東武日光線杉戸駅 - 新鹿沼駅間の開通と同時に開業しました。開業当初は2面3線の構造でしたが、1986年に杉戸高野台駅と南栗橋駅が開業した際に、待避線が廃止され、現在の2面2線となりました。

2003年には、東京メトロ日比谷線・半蔵門線、東急田園都市線との直通運転を開始し、都心へのアクセスが向上しました。2006年には、特急「きりふり」の一部列車が停車するようになり、利便性がさらに高まりました。2017年には橋上駅舎が完成し、東西自由通路や西口駅前広場が整備され、駅周辺の利便性が向上しています。

年表

1929年（昭和4年）4月1日：東武日光線杉戸駅 - 新鹿沼駅間開業と同時に開設。
1974年（昭和49年）6月16日：東武ストア幸手店開店。
1986年（昭和61年）8月26日：杉戸高野台駅・南栗橋駅開業に伴い当駅始発列車の設定と待避線を廃止。
2003年（平成15年）
2月28日：東武ストア幸手店閉店。
3月19日：営団（現・東京地下鉄〈東京メトロ〉）日比谷線・半蔵門線・東急田園都市線直通運転列車の停車開始。
2006年（平成18年）
3月18日：ダイヤ改正に伴い、準急が廃止され、浅草駅方面への列車が大幅に削減。野岩鉄道会津鬼怒川線、会津鉄道会津線直通運転列車の区間快速が停車駅となる。東京メトロ半蔵門線・東急田園都市線直通の列車は通勤準急が急行に、区間準急が準急に名称変更。
3月20日：特急「きりふり」283号（後の285号）停車開始。
2007年（平成19年）
1月23日：定期券発売型自動券売機設置。
3月18日：ICカードPASMO供用開始。
6月25日：特急券発売型自動券売機設置。
2008年（平成20年）
2月26日：パークアンドライド開始。
3月14日：東口駅前広場竣工。
4月1日：幸手市内循環バス停車開始。
2009年（平成21年）
3月18日：LED式発車標運用開始。
3月23日：PASMO専用自動改札機設置。
2010年（平成22年）11月30日：定期券・回数券うりば営業終了。
2011年（平成23年）
3月8日：多機能トイレ供用開始。
3月9日：エレベーター供用開始。
1[[1月4日]]：発車メロディ導入。
2012年（平成24年）3月17日：駅ナンバリングが導入され、当駅はTN 02となる。
2013年（平成25年）3月15日：区間快速の快速運転区間が拡大され、当駅は通過となる。
2016年（平成28年）3月31日：幸手市内循環バス運行終了。
2017年（平成29年）
3月4日：橋上化工事に伴い既存駅舎使用中止、仮設駅舎使用開始。
4月1日：幸手桜まつりに合わせ、特急「けごん」「きりふり」が臨時停車。
4月20日：特急「きりふり」285号廃止に伴い、定期特急列車の停車終了。
9月13日：自動精算機に代わりICカードチャージ機設置。
2018年（平成30年）3月31日：特急「けごん」及び特急「きりふり」が臨時停車。
2019年（平成31年）
2月18日：8言語対応自動券売機設置。
3月16日：橋上駅舎、東西自由通路、西口駅前広場竣工。
3月17日：橋上駅舎、東西自由通路、西口駅前広場供用開始。
3月27日：ホーム上にLED発車標設置、運用開始。
3月30日：特急「けごん」及び特急「きりふり」の一部列車が臨時停車。
2020年（令和2年）
3月28日：特急「けごん」及び特急「きりふり」が臨時停車。
5月1日：幸手駅西口 - 久喜駅東口間の路線バス運行開始。
2022年（令和4年）1月4日：幸手市内循環バス運行開始。
2023年（令和5年）
3月15日：幸手駅東口公衆トイレ使用開始。
3月17日：幸手駅東西自由通路内に駅ピアノ設置（12月28日まで）。

駅構造

幸手駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、橋上駅舎が特徴です。駅には自動体外式除細動器 (AED) や自動改札機が設置されており、安全面にも配慮しています。定期券（新規の通学定期券を除く）は自動券売機で購入できます。また、4月上旬には、自動券売機で新規の通学定期券を臨時発売します。

のりば

番線	路線名	行き先
-	-------	----------
1	東武スカイツリーライン（上り）	北千住、浅草方面
2	東武スカイツリーライン（下り）	東武動物公園、南栗橋方面

※上記路線名は旅客案内上の名称（「東武スカイツリーライン」は愛称）で表記しています。本来当駅は日光線の途中駅ですが、南栗橋駅までの区間が実質的に東武スカイツリーライン系統の延長線上として扱われているため、上り浅草方面は便宜上直通先の名称で案内されています。

付記

日比谷線直通列車は、以前は南栗橋発中目黒行きの1本のみでしたが、2013年3月のダイヤ改正で増便されました。しかし、2017年4月以降、当駅を発車する下り列車は南栗橋行きに統一され、栗橋・新栃木方面への直通列車は臨時列車を除き廃止されました。

2017年4月21日までは、平日ダイヤの浅草発南栗橋行「きりふり」285号のみが停車していましたが、現在は幸手桜まつり期間中を除き、特急は全列車通過となっています。幸手桜まつり期間中は、一部の「けごん」と「きりふり」が臨時停車します。

南栗橋駅と杉戸高野台駅が開業するまでは、2面3線の構造で、1番線が上り本線、2・3番線が島式ホームとなっていました。2番線は中線として折り返し列車や特急の待避に使われていました。また、旧3番線の西側には貨物用側線があり、増結用車両の解結作業が行われていました。現在は、その跡地が残っています。

2009年3月には、ピクトグラムを用いた案内板が新設・更新され、路線図と一体型の案内板が設置されました。

利用状況

2023年度の1日平均乗降人員は11,565人で、日光線の中間駅では最も多いです。ピーク時には2万人を超えていましたが、杉戸高野台駅と南栗橋駅の開業や少子高齢化、都心回帰などの影響により減少傾向にあります。

年度別1日平均乗降人員

年度	乗降人員
--	---
2018	12,213
2019	12,148
2020	9,847
2021	10,460
2022	10,920
2023	11,565

年度別1日平均乗車人員

年度	乗車人員
--	---
2018	6,105
2019	6,057
2020	4,922
2021	5,210
2022	5,432
2023	5,785

駅周辺

駅周辺には、東口と西口があり、それぞれ異なる特徴を持っています。東口には東武鉄道日光線開通記念碑があり、西口では土地区画整理事業が進められています。

バス路線

駅周辺には、朝日自動車と幸手市内循環バスの路線が運行されています。以前は、茨城県境町など市外への路線もありましたが、現在は市内線に集約されています。東口にはバスのターンテーブルがありましたが、駅前広場の整備により撤去されました。

東口
朝日自動車
ST21：五霞町役場前
ST22：辰堂 ※平日のみ
幸手市内循環バス
中央コース：幸手市役所 ※日曜・祝日運休

西口
朝日自動車
KU16：久喜駅東口
幸手市内循環バス
西Aコース・西Bコース：幸手市役所 ※日曜・祝日運休

また、幸手桜まつり期間中には、幸手駅東口 - 権現堂間の臨時バスが運行されます。

付記

東口の隣に「東武鉄道日光線開通記念碑」が建立されています。
東西自由通路（市道918号線）の階段には階段アートが設置されています。
駅ではパークアンドライドが実施されており、PASMOを利用すると駐車料金が割引になります。
幸手城は現在の幸手駅の場所とほぼ同じ位置に存在していましたが、遺構は残っていません。

隣の駅

東武鉄道
日光線（東武スカイツリーライン直通）
■急行・■区間急行・■準急・■区間準急・■普通
杉戸高野台駅 (TN 01) - 幸手駅 (TN 02) - 南栗橋駅 (TN 03)


南栗橋駅が開業する前は、当駅と栗橋駅の間が東武鉄道で最も営業キロが長い区間でしたが、現在は藤岡駅 - 静和駅間が最長となっています。

脚注

注釈

出典

利用状況の出典：埼玉県統計年鑑

関連項目

日本の[[鉄道駅一覧]]
埼玉県道414号幸手停車場線

外部リンク

幸手駅（駅情報） - 東武鉄道
朝日自動車 幸手駅時刻表
朝日自動車 幸手駅西口時刻表
幸手市役所 市内循環バス

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