御浜町

三重県御浜町：温暖な気候と豊かな自然に恵まれた町

御浜町は、三重県南部に位置する南牟婁郡に属する町です。東紀州地域に含まれ、北部と西部には山々が連なり、東部は熊野灘に面した平坦な低地が広がる変化に富んだ地形が特徴です。特に東部の海岸線は、玉砂利の美しい七里御浜として知られ、吉野熊野国立公園に指定されています。

地理と気候

御浜町を流れる主な河川には尾呂志川や市木川があり、周囲の山々からは鷲ノ巣山、妙見山、大地山などが町を見守るようにそびえています。温暖な気候に恵まれ、柑橘類の栽培が盛んであり、「年中みかんのとれる町」として知られています。9月の極早生温州みかんを皮切りに、伊予柑、清見、甘夏など、6月のサマーフレッシュや温室みかんまで、一年を通して様々な種類のみかんが収穫され、出荷されています。さらに、マイヤーレモンの主要生産地としても有名で、紀宝町と合わせて国内生産量の9割を占めています。

歴史と行政

御浜町は、1958年（昭和33年）9月1日に阿田和町、神志山村、市木尾呂志村の3町村が合併して誕生しました。現在も町政の中枢を担う御浜町役場では、大畑覚町長のもと、町の発展に尽力しています。衆議院議員選挙区は三重県第4区、三重県議会議員選挙区は熊野市・南牟婁郡選挙区となっています。

地域と生活

御浜町は、阿田和、柿原、引作、下市木、上市木、志原、中立、西原、上野、栗須、片川、川瀬、阪本、神木の各地区から構成されています。これらの地区には、保育園、小学校、中学校、そして三重県立紀南高等学校などの教育施設が整備され、住民の生活を支えています。また、医療機関として紀南病院組合立紀南病院や尾呂志診療所があり、住民の健康を守っています。郵便局は阿田和郵便局、市木郵便局、尾呂志郵便局、御浜神志山郵便局の4局があり、金融サービスにも配慮されています。

交通と経済

交通面では、JR紀勢本線が町の中央部を走り、神志山駅、紀伊市木駅、阿田和駅が町内にあります。バス路線としては、三重交通の路線バスに加え、高速バスも運行されており、東京や名古屋へのアクセスも可能です。道路網も整備されており、国道42号、国道311号、そして複数の都道府県道や一般県道が町内を通っています。

観光と文化

御浜町には、七里御浜をはじめ、リス公園、道の駅パーク七里御浜など、多くの観光スポットがあります。歴史的な建造物や自然景観も豊富で、不動の滝、風伝峠、引作の大クスなど、見どころが満載です。また、阿田和映画劇場、尾呂志会館といった歴史的な映画館も存在し、町の文化を象徴しています。さらに、熊野西国三十三箇所霊場など、多くの神社仏閣が点在しており、信仰の場としても重要な役割を果たしています。

まとめ

御浜町は、温暖な気候、豊かな自然、そして歴史と文化が調和した魅力的な町です。柑橘栽培を中心とした農業が盛んであり、観光資源も豊富に備えています。交通アクセスも良好で、住みやすく、訪れやすい町として今後も発展していくことが期待されます。

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