戸畑駅

戸畑駅：北九州の玄関口、その歴史と魅力

戸畑駅は、福岡県北九州市戸畑区汐井町に位置する九州旅客鉄道（JR九州）鹿児島本線の駅です。駅番号はJA25。1902年の開業以来、北九州地域の重要な交通拠点として発展を続けてきました。

駅の歴史：激動の軌跡

戸畑駅の歴史は、1902年（明治35年）に九州鉄道によって開設されたことに始まります。その後、国有化を経て、幾多の変遷を経験しました。1950年（昭和25年）の駅舎全焼という大きな出来事や、1966年（昭和41年）の小倉 - 折尾駅間複々線工事完成によるホーム移設など、歴史の節々にはドラマが潜んでいます。1987年の国鉄分割民営化を経てJR九州の駅となり、1999年には駅舎を約150m西側に移転。現在の近代的な駅舎へと生まれ変わりました。その後も、自動改札機の設置（2000年）、ICカードSUGOCAの導入（2009年）、駅業務の委託化と直営化（2020年、2023年）など、時代の流れとともに進化を遂げています。

駅の構造と設備：利便性の高い空間

戸畑駅は、島式ホーム1面2線を有する高架駅です。改札口は南口にあり、ホーム下を通る自由通路が設置されているため、バリアフリーにも配慮された設計となっています。みどりの窓口も設置されており、切符の購入や各種案内もスムーズに行えます。また、JRの特定都区市内制度における「北九州市内」の駅であり、市内各地へのアクセスにも便利です。

利用状況と周辺環境：活気あふれる地域の中枢

2022年度の1日平均乗車人員は約8,235人で、JR九州の駅の中では上位にランクインしています。特に朝夕の通勤・通学時間帯は、学生や通勤客で賑わいを見せます。夏には戸畑祇園大山笠やくきのうみ花火の祭典など、地域イベントも多く、年間を通して活気のある駅です。駅周辺には、戸畑区の中心商店街が広がり、商業施設や金融機関が数多く集積しています。さらに、若戸渡船場も徒歩圏内にあり、若松区へのアクセスも容易です。かつては西鉄北九州線が通っていましたが、現在は廃止されています。

駅舎内商業施設「えきマチ1丁目戸畑」

駅舎内には「えきマチ1丁目戸畑」（旧ミュー戸畑）という商業施設があり、飲食店、コンビニエンスストア、ドラッグストア、医療機関など、様々なテナントが入居しています。駅利用者の利便性を高めるだけでなく、地域住民の生活にも密着した施設となっています。

駅周辺の主な施設

戸畑駅周辺には、戸畑区役所、戸畑市民会館、各種金融機関、ショッピングセンター、映画館、スポーツクラブ、病院など、生活に必要な施設が充実しています。教育施設としては北九州市立高等学校もあります。また、若戸大橋や若戸トンネルといった交通インフラも整備されており、車でのアクセスも良好です。さらに、歴史ある飛幡八幡宮も近隣に位置しています。

バス路線

西鉄バス北九州と北九州市交通局のバス路線が乗り入れており、北九州市内各方面へのアクセスが可能です。降車場と屋根付きの乗り場が用意されているため、天候に左右されず快適に利用できます。

隣の駅

戸畑駅の隣の駅は、鹿児島本線において、上り方向が九州工大前駅、下り方向が枝光駅です。特急列車の一部も停車するため、広範囲へのアクセスも可能です。

まとめ

戸畑駅は、長い歴史と周辺地域の活気、そして現代的な設備を兼ね備えた、北九州を代表する駅の1つです。地域住民の生活基盤を支える存在であり続けながら、更なる発展を遂げていくことでしょう。

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