酒折駅

酒折駅

酒折駅は、山梨県甲府市酒折一丁目に位置するJR東日本中央本線沿線の駅です。駅番号はCO42。石材輸送の需要を受け、1926年（大正15年）に開業しました。当初は一般駅として、貨物輸送も取り扱っていましたが、1970年（昭和45年）に荷物扱い、1986年（昭和61年）に貨物取扱いをそれぞれ廃止しています。1987年（昭和62年）の国鉄分割民営化後はJR東日本の駅となり、1996年（平成8年）にはATOS（東京圏輸送管理システム）を導入、2004年（平成16年）にはSuicaの利用が可能になりました。2006年（平成18年）には現在の駅舎が完成し、移転しています。みどりの窓口は2017年（平成29年）に営業を終了しています。

駅構造

酒折駅は地上駅で、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の計2面3線からなります。ホームの長さは10両分確保されています。ホーム番号は駅舎側から1番線、2番線、3番線となっており、ホームは嵩上げされていません。甲府駅の管理下にあり、JR東日本ステーションサービスが業務を委託しています。駅舎は単式ホーム側に位置しますが、ホームより低い場所にあるため、ホームから駅舎へは階段を下りる必要があります。単式ホームと島式ホームの連絡通路は、線路を潜る地下道を通る構造です。無人となる時間帯があるため、自動改札機ではなく簡易Suica改札機が設置されています。駅舎内には駅事務室と待合室があり、待合室にはSuicaの履歴表示機能付き自動券売機が設置されています。ただし、この券売機ではSuicaの履歴は表示できますが、印字はできません。

2009年3月には、南北自由地下通路が完成し、駅北側の山梨学院中学高等学校などへのアクセスが向上しました。以前は、駅舎から北側へは西側の線路沿いの細い側道を通り、踏切を渡る必要がありました。

乗り場

2番線は特急列車の待避などに使用されますが、3番線と合わせて上りホームと案内されているものの、実際には定期列車で特急列車の待避が行われることは少なく、下り列車5本のみが2番線に入線します。上り列車は隣の甲府駅で特急と普通列車の接続が頻繁に行われているためです。

利用状況

JR東日本によると、2023年度（令和5年度）の1日平均乗車人員は2,068人です。

駅周辺

酒折駅は甲府市東部の住宅地にあります。駅東側にある山崎三差路は、甲州街道と青梅街道が合流する重要な交差点です。駅周辺には山梨学院大学、山梨学院短期大学、山梨学院中学高等学校、山梨学院小学校、山梨県立甲府東高等学校などがあり、これらの学校に通う学生・生徒の利用が多く、特に朝夕の通学時間帯は混雑します。駅周辺には学生向けマンションや大学の駐車場、関連施設なども見られます。駅西側には鉄道関連企業があり、敷地内には線路や架線、腕木式信号機などが確認できます。また、酒折宮や甲斐善光寺などの観光名所も近隣に存在します。

周辺施設とアクセス

駅南口の国道411号沿いには「酒折駅入口」バス停があり、一般路線バスが停車します。駅から徒歩5分ほどの場所には「山梨学院大学」バス停があり、一般路線バスに加え、高速バスも停車します。

隣の駅

もう一度検索