首部

首部について

首部（しゅぶ）は、漢字を部首に分類する際の一つのグループであり、康熙字典では214部首の中で185番目に位置します。首部の特徴として、頭を意味する「首」の字が含まれています。この「首」という字は、古代の形が人の頭を正面から見た形に見立てられ、上部にある「巛」は髪の形を模っています。これは、「首」が古代において「頭」と同義であったことを示しており、音の面でも通じていたと考えられています。さらに、「首」という字は、物事の先頭や始まり、また物事の重要な部分を表すという意味も持っています。

日本では、「首」の和訓として「くび」があり、これは一般的に頭部と胴部をつなぐ部分だけを指す用法となります。この点は日本独特の解釈であると言えるでしょう。

首部に含まれる漢字はそれほど多くはありませんが、「道」字は辵部に収められることから、他の部に収められない文字のために特に首部が設けられたとも考察されています。首部に属する漢字には、「首」以外にも、「馗」（九方に通じる道）や「馘」（戦功として敵の耳を切る意）が存在します。

部首の通称

首部の名称には異なる言語での呼称があり、日本語では「くび」、韓国語では「머리수부（meori su bu）」、英語やアメリカでは「Radical head」と呼ばれています。

音の分類

中古音及び現代音では、様々な発音があります。例えば、中古音では、広韻で書九切、有韻、上声に分類され、詩韻でも有韻、上声に分かれます。また、現代の中国語では、「首」のピンインは「shoǔ」、「ㄕㄡˇ」、ウェード式では「shou3」となります。広東語においては、Jyutpingで「sau2」、イェール式では「sau2」と発音されます。また、日本語では、「シュウ（シウ）」（漢音）や「シュ」（呉音）、訓読みでは「くび」となっています。さらに、朝鮮語では音が「수（su）」、訓読みとして「머리（meori、あたま）」や「우두머리（udumeori、首領・頭目）」となります。

特殊文字

首部には多数の特殊文字が存在し、例えば、䭫、䭬、䭭、䭮などがあります。また、最大画数の文字には「𩠹」が含まれています。これらの文字は、首部の全体像やその多様性を示す一助となります。首部は、漢字の世界において非常に重要な役割を果たす部首の一つと言えるでしょう。

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