ひむか神話街道

ひむか神話街道（HIMUKA MYTH ROAD）

ひむか神話街道は、日本の宮崎県に設定された広域観光立道で、全長約300キロメートル。西臼杵郡高千穂町にある天岩戸神社から始まり、高原町の皇子原公園で終了します。この道は、神話や平家落人の伝説と深く結びついた場所を巡るため、訪れる人々に日本の古代文化を体感させてくれます。

概要

この街道の沿道には、天孫降臨や古事記、日本書紀に関連する史跡や伝説地が点在し、訪問者はそれらを訪れることで、古代の物語を楽しむことができます。また、地元の伝統文化や神楽などの芸能も散見され、地域の文化の魅力を深く感じられるのが特徴です。ひむか神話街道は、2003年6月8日に全線が供用開始されました。これは県を越え、熊本県のエリアも一部含まれているため、広域観光を目的とした魅力あるルートとなっています。

通過する市町村

この観光ルートは、特定の自治体を通過します。以下は、街道を通過する町や村のリストです（開通当時の名称）:
- 高千穂町
- 五ヶ瀬町
- 熊本県山都町（旧蘇陽町）
- 椎葉村
- 美郷町（旧南郷村）
- 木城町
- 西都市
- 宮崎市（旧佐土原町・旧田野町）
- 日南市（旧北郷町）
- 都城市（旧山之口町・高城町・高崎町）
- 高原町

主な路線

この街道は一般国道や地方道が中心です。例えば、県道7号緒方高千穂線や国道218号、国道265号などが含まれています。ただし、椎葉村から西都市間の『ふるさと林道中山・夜狩内線』などでは大型バスの通行ができないため、注意が必要です。

経緯

ひむか神話街道の構想は、1990年に田丸拓也が「宮崎神話街道構想」として発表したことから始まりました。この構想は、観光開発において大規模施設への依存を避け、地域の自然や文化を活かすものでした。その後、1999年には国が掲げた「生活空間倍増プラン」に基づき、宮崎県が広域観光ルートを設定することを決定。2001年には「ひむか歴史ロマン街道形成構想」が策定され、様々なテーマに基づいた「歴史交流ゾーン」が設定されました。これは宮崎県の魅力を最大限に引き出すことを目的としています。

歴史交流ゾーン

ひむか神話街道では、さまざまなテーマに基づいて地域が分類されています。たとえば:

• - 延岡七万石ゾーン（延岡市）: 江戸時代の文化を体感できる。
• - 神話・伝説ゾーン（日之影町・高千穂町など）: 日本のふるさとを感じさせる。
• - 古代ロマンゾーン（西都市など）: 史跡を巡りロマンを体感する。

この独自の分類により、訪れる人々は地域それぞれに異なる文化や歴史に触れることができます。

ルートの名称と特徴

ひむか神話街道は「神話・伝説の道」として初めてモデルルートが設定され、2002年に愛称が公募によって決まりました。文化や歴史の豊かさを巡ることができるこのルートは、季節ごとに異なる表情を見せ、訪れる訪問者に新たな発見と感動をもたらします。

このように、ひむか神話街道は自然の美しさと歴史の深みが交錯する場所です。観光客だけでなく、地域住民にとっても故郷の魅力を再認識させる、重要な存在です。

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