アルゼンチン・アポロ

アルゼンチン・アポロの生涯と功績

アルゼンチン・アポロ、本名ヴィンセント・デニグリスは、1938年4月28日にアルゼンチン・ブエノスアイレスで生まれたプロレスラーです。彼のキャリアは、アメリカのリングでも非常に評価され、リングネームとしてビットリオ・アポロでも知られています。アポロは、同郷のプロレス界のレジェンドであるアントニオ・ロッカに強く影響を受け、アクロバティックなスタイルのレスリングで名を馳せました。

初期のキャリア

アポロは地元の体育高校で体操に取り組む中、オリンピック出場を目指していましたが、ロッカの背中を追いかける形で1958年にプロレスに足を踏み入れました。その後、アポロはロサンゼルス地域で活動を深め、1960年代にはニューヨークのWWWF（ワールド・ワイド・レスリング・フェデレーション）に進出。

この時期、彼は多くのスター選手たちとタグチームを組み、そのパートナーとして名を馳せました。特にブルーノ・サンマルチノやボボ・ブラジルといった大物レスラーと共演し、彼自身の技術を磨いていきました。更には、1961年と1962年にはアメリカ武者修行中のジャイアント馬場とも対戦を果たしました。

大きな挑戦

1962年11月14日、アポロはオハイオ州トレドでバディ・ロジャースのNWA世界ヘビー級王座に挑むなど、数々の重要な試合をこなしました。また、1964年2月にはドン・マックラリティと共にWWWF・USタッグ王座を獲得し、その後はジェリー・グラハムやエディ・グラハムとの抗争を繰り広げました。

1970年代に入ると、アポロはNWA（ナショナルレスリングアソシエーション）圏で活躍し、1970年4月20日にはホセ・ロザリオと共にNWAフロリダ・タッグ王座を取得します。その後もダスティ・ローデスやディック・マードックらとのタイトル争いを続けました。1973年には日本にも進出し、全日本プロレスや国際プロレスに参戦し、国際的な人気を確立しました。

最後の年

アルゼンチン・アポロは、1984年8月2日に他界するまでの間、プロレス界で数多くの功績を残しました。彼のプロレススタイルは今も多くの若手選手たちに影響を与え続けています。彼は、ドロップキックやアルゼンチン・バックブリーカーなど、多くの得意技を持ち、それらは今もリングでの魅力のひとつに挙げられています。

主なタイトル獲得歴

• - NWAフロリダ・タッグ王座：1回（ホセ・ロザリオとのタッグ）
• - NWAジョージア・タッグ王座：1回（ディック・スタインボーンとのタッグ）
• - WWWF USタッグ王座：1回（ドン・マックラリティとのタッグ）

このように、アルゼンチン・アポロはその短い生涯の中で、数々の記録を打ち立て、プロレス界に大きな足跡を残しました。彼の試合は、今も多くのファンに語り継がれています。

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