イワン・ストロゴフ

イワン・ストロゴフのプロフィールと来歴

イワン・ストロゴフ（Ivan Strogoff）は、1939年3月12日にベルギーで生まれたプロレスラーで、本名はオマー・ヴァン・デル・シューレンです。彼は主に1960年代から70年代にかけて、ヨーロッパを中心に多くのトーナメントで活躍し、特にヒールとしてのキャラクターで知られています。ストロゴフは、北米のイワン・コロフに先駆けて登場したロシア人ギミックのパワーファイターであり、その存在感を示しました。

来歴

ストロゴフの両親はソビエト連邦からの移民で、来日時のパンフレットでは彼がベルギー出身のプロレスラーであることが説明されています。彼はスキンヘッドに口髭を生やした巨漢ヒールとして、欧州各国のプロレスリングシーンで名を馳せました。特に1968年のハノーバー・トーナメントでは、レネ・ラサルテスや清美川と対戦し、その力量を証明しました。

1969年5月18日にはパリで行われたIWA世界タッグ王座の初代王者決定戦に、モンスター・ロシモフとタッグを組んで出場しましたが、豊登＆ストロング小林組に敗れ、タイトル獲得は叶いませんでした。

1970年3月には国際プロレスの『第2回ワールド・チャンピオン・シリーズ』に初めて来日し、欧州でのライバルたちと直接対決を果たしました。特に清美川や小林との戦いは注目を集め、さらにはグレート草津やサンダー杉山とも拳を交えることとなりました。1973年1月にも再来日し、ザ・プロフェッショナルやラリー・ヘニングと共に試合を重ねました。

その後、1974年にはドイツのミュンスターでローラン・ボックと対戦し、同年10月のトーナメントではミル・マスカラスに勝利しました。ミュンヘンでのトーナメントでは優勝のミシェル・ナドールに次ぐ3位に入賞する成果も上げました。この頃からドイツを拠点にオットー・ワンツ、パット・ローチ、ビッグ・ジョン・クインらとの抗争が始まります。

1978年11月にはドルトムントでドン・レオ・ジョナサンとの大型対決を実現させ、観客を魅了しました。1980年代前半には、主にドイツとオーストリアで活動し、CWA（キャッチ・レスリング・アソシエーション）に参加。スティーブ・ライトやトニー・セント・クレアー、デビッド・テイラーなどの強豪とも対戦しました。

1984年8月には新日本プロレスへの参戦が発表されましたが、残念ながらその計画は中止となりました。そのため、彼にとって11年ぶりの来日が実現することはありませんでした。その後、リングを離れる時期が続きますが、1989年から1990年にかけて、CWAに単発で出場し再びリングに戻りました。

死去

イワン・ストロゴフは2009年11月に肝炎により70歳でこの世を去りました。彼の経歴を通して、スキンヘッドのヒールとしての強烈なキャラクターや、数々の名勝負は多くのプロレスファンの記憶に残っています。

得意技

• - エルボー・スマッシュ
• - ショルダー・クロー

ストロゴフの技は、多くの対戦相手に苦しみを与え、その存在に強い印象を与えました。彼のスタイルは、多くの後のプロレスラーに影響を与えることとなりました。

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