イワン・コロフ

イワン・コロフのプロレスキャリア

イワン・コロフ（本名：Oreal Donald Perras）は、1942年にカナダ・オンタリオ州に生まれ、プロレス界において「ロシアの怪豪」として知られる存在となりました。彼は1965年にアイルランド人レスラーのレッド・マクナルティとしてキャリアをスタートさせ、その後ロシア系のギミックで悪役レスラーとして名を馳せました。特に、1967年に日本でのリングデビューを果たし、日本プロレス界でも注目されました。

初期のキャリア

コロフは1968年にロシア人キャラクターに変身し、以降、モントリオール地区で実績を積み重ねました。彼はインターナショナル・ヘビー級王座を獲得し、その存在感を強めました。その後、WWWF（ワールド・ワイド・レスリング・フェデレーション）に登場し、1971年にはニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでブルーノ・サンマルチノを破り第3代世界ヘビー級王者となります。この勝利は彼にとっての大きな転機となり、サンマルチノから王座を奪ったことで、彼は一躍トップスターとしての地位を確立しました。

王座獲得とその後

WWWFチャンピオンとしての立場を確立したコロフは、その後も多くの選手と対戦し、王座の防衛に成功しました。しかし、短期間でペドロ・モラレスに敗れ王座を失ったものの、その後も各地で精力的に活動し続けました。1972年にはAWA（アメリカン・レスリング・アソシエーション）に参戦し、様々なタイトルを獲得しています。

日米での活躍

彼は日本にも頻繁に来日し、主に新[[日本プロレス]]や国際プロレスに出場しました。1974年にはNWAミッドアトランティック地区を主戦場にし、数多くのタイトルを獲得しました。1980年代初頭には、冷戦の影響を受け、ロシア系レスラーとして大ヒールとなり、観客を熱狂させる存在となりました。

引退とその後

コロフは1994年に引退し、その後は新生キリスト教徒としてカナダに住んでいました。彼は2007年に自伝を出版し、人生の経験を振り返っています。2017年には肝癌のため74歳でこの世を去りましたが、彼のプロレスにおける功績は今なお語り継がれています。

特徴的な技と受賞歴

イワン・コロフの得意技には、ベアハッグやバックブリーカー、エルボー・ドロップがあります。彼の獲得したタイトルには、WWWF世界ヘビー級王座、NWA南部ヘビー級王座、IWA世界タッグ王座など多数があり、彼は「ロシアの雷帝」として多くのファンに愛されました。

総括

ビンス・マクマホンと絶縁関係にあったことからWWE殿堂には迎えられなかったものの、コロフの影響力と存在感はプロレス界において非常に重要であり続けています。彼の名声は今日でもプロレスファンの心に刻まれています。

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