IWA世界タッグ王座

IWA世界タッグ王座の歴史

IWA世界タッグ王座は、国際プロレスが管理し認定したタッグチームタイトルです。その歴史は、1967年に遡ります。当初はアル・コステロとドン・ケントからなるファビュラス・カンガルーズが初代王者チームとしてTWWA世界タッグ王座が創設されました。この王座は、国際プロレスの重要なタイトルとして長い年月を意味し、その後も様々なチームが名を連ねてきました。

1968年、豊登とサンダー杉山がカンガルーズから王座を奪取し、その後20回以上の防衛戦を重ねました。この間、挑戦者には名選手が名を連ね、ビル・ロビンソンやトニー・チャールズ、スカイ・ハイ・リーらが対戦し、数々の名勝負が繰り広げられました。

1969年、TWWAは新たにIWA（インターナショナル・レスリング・アソシエーション）に取って代わる形で設立されました。同年5月18日にはフランス・パリで王座決定トーナメントが開催され、豊登とストロング小林がモンスター・ロシモフとイワン・ストロゴフを破って初代IWA世界タッグ王者となりました。これ以降も、ラッシャー木村、グレート草津、マイティ井上、アニマル浜口といった国際プロレスの主力選手たちが王座を保持し、その名はさらに広がりました。

王座の特徴としては、外国人チームとのダブルタイトルマッチが挙げられます。1974年には、木村と草津がニック・ボックウィンクルとレイ・スティーブンスを相手にAWA世界タッグ王座とのダブルタイトルマッチを行い、また別の方では小林と草津もWWA世界タッグ王座とのダブルタイトルマッチを戦いましたが、実際にはWWAの王者チームが異なっていました。

また、1974年の釧路市厚生年金体育館では、木村と草津がジム・ブランゼルとザ・ブルートを相手に金網デスマッチで防衛戦を行い、以降も金網デスマッチを利用したタイトルマッチが行われるようになりました。1981年8月、井上と阿修羅・原がジェリー・オーツとテリー・ギッブスとの対戦を最後に、IWA世界タッグ王座は活動を停止し、国際プロレスの崩壊と共に封印されました。

1970年代前半、国際プロレスはAWAとの提携を結んでいましたが、その中でブルーザー・ブロディやダスティ・ローデス、オレイ・アンダーソンといったアメリカでも名を馳せた強豪たちが挑戦者として名を連ねました。このように、IWA世界タッグ王座は国際プロレスの歴史において重要な役割を果たし、多くの名勝負を生み出してきました。

王座のベルトは、初代はTBSの『TWWAプロレス中継』の際に使用され、2代目は東京12チャンネルで放送されていた『国際プロレスアワー』に合わせて新調されました。後の時代には、鶴見五郎が吉原の遺族の了承を得て「IWA世界タッグ王座」として再び王座を復活させましたが、国際プロレスプロモーションが活動を停止した2007年以降は再封印され、長い歴史の中で重要な一幕を残したものとなっています。

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