カーキ・キング

カーキ・キング (Kaki King)

カーキ・キング（1979年8月24日 - ）は、アメリカ合衆国出身のギタリスト、ミュージシャン、そして作曲家として知られています。ジョージア州アトランタで生まれ育ち、幼少期から音楽に親しみました。

音楽の特徴

彼女の音楽は、オベーションのアコースティック・ギターを主体とし、高度なタッピング奏法を多用したパーカッシブな演奏スタイルが特徴です。ジャジーなメロディーと多様な音楽性を融合させた独自のサウンドを追求しています。ステージでは、様々なチューニングのアコースティックギターやスティール・ギターを使いこなし、観客を魅了します。

多岐にわたる活動

自身のアルバム制作だけでなく、テレビや映画の音楽制作にも積極的に携わっています。映画『イントゥ・ザ・ワイルド』では、エディ・ヴェダー、マイケル・ブルックと共に映画音楽を担当し、第65回ゴールデングローブ賞にノミネートされるなど、高い評価を得ました。

来歴

2003年に、ソウライヴ等を輩出したレーベル、ヴェロア・レコーディングスからデビュー・アルバム『Everybody Loves You』を発表しました。2004年には、フジロック・フェスティバルに出演し、日本のファンにもその名を知られるようになりました。

2006年には、ローリング・ストーン誌の「The New Guitar Gods」に、女性として唯一、そして最年少で選出され、その実力が認められました。同年には、ジョン・マッケンタイアのプロデュースによる3枚目のアルバム『アンティル・ウィー・フェルト・レッド』を発表。従来の作風から一転し、バンドサウンドやエレキギターを取り入れ、シューゲイザーやポストロックの影響を感じさせる音楽性を展開しました。

2007年には、フー・ファイターズのアルバムに参加し、その後のツアーにも同行。また、映画『奇跡のシンフォニー』に楽曲を提供するなど、活動の幅を広げています。

2008年以降も、アルバムのリリースを重ね、2015年にはプロジェクションマッピングを用いたライブを反映したアルバムを発表するなど、常に新しい表現を追求しています。

影響を受けたアーティスト

彼女の音楽に影響を与えたアーティストとして、ビートルズ、フリートウッド・マック、ジョニー・マー（ザ・スミス）、グレアム・コクソン（ブラー）、プレストン・リード、マイケル・ヘッジス、アレックス・デ・グラッシ、ニック・ドレイク、エリオット・スミス、マーク・コズレックなどが挙げられます。

ディスコグラフィー

アルバム

エヴリバディ・ラヴズ・ユー (2003年)
レッグス・トゥ・メイク・アス・ロンガー (2004年)
アンティル・ウィー・フェルト・レッド (2006年)
ドリーミング・オブ・リヴェンジ (2008年)
ジュニア (2010年)
グロー (2012年)
The Neck Is a Bridge to the Body (2015年)

EP

Day Sleeper (Australian tour EP) (2007年)
Mexican Teenagers EP (2009年)
Black Pear Tree EP (2008年) (the Mountain Goats & Kaki King)

カーキ・キングは、ギター音楽の可能性を広げ続ける、革新的なアーティストとして、これからも注目を集めることでしょう。

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