サラール語

サラール語（撒拉語、Salar language）

サラール語は、中華人民共和国の青海省、甘粛省などで話されているテュルク諸語に属する言語です。サラール族（人口約10万人）のうち、約7万人がこの言語を話しています。

概要

サラール語は、トルコ語やトルクメン語と同じくオグズ語群（南西語群）に分類されます。そのため、地理的に大きく離れているトルコ語との間でも、ある程度の相互理解が可能です。サラール族の祖先は、14世紀に中央アジアのサマルカンド方面から移住してきたと伝えられています。

サラール語は、大きく2つの方言に分かれています。それぞれの方言は、チベット語と中国語、ウイグル語とカザフ語といった周辺の言語から影響を受けて独自の発展を遂げてきました。

文字表記については、伝統的にアラビア文字が用いられてきましたが、2008年7月からは中国政府が制定したラテン文字表記も導入され、アラビア文字と並行して使用されています。しかし、近年ではサラール語話者の間で、中国語などの他の言語を使用する人も増えています。

言語名別称

サラ語
撒拉語
サラル語
Salar

方言

Jiezi (slr-jie)
Mengda (slr-men)

関連項目

サラール族
小児経

外部リンク

Ethnologue report for language code slr （英語） - エスノローグ
China: Salar populated places in the Qinghai province（英語）
Sala | LL-MAP（英語）（2013年11月21日時点のアーカイブ）
Salar - MultiTree（英語）
Salar Language Materials - Contents, Introduction, etc.（英語） - Sino-Platonic Papers, 43 (December 1993)
(PDF) Salar Language Materials by MA Quanlin, MA Wanxiang, and MA Zhicheng（英語）
Remarks on The Salar Language on JSTOR（英語）
Salar grammatical sketch by Arienne M. Dwyer - ウェイバックマシン（2011年7月16日アーカイブ分）（英語）
* 世界大百科事典 第２版『サラール語』 - コトバンク

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