ジョン・ノード

ジョン・ノードについて

ジョン・ノード（John Nord）は、1959年10月18日生まれのアメリカ合衆国の元プロレスラーであり、ミネソタ州セントクラウド出身です。彼は、主にWWF（現WWE）でザ・バーザーカー（The Berzerker）として知られたほか、日本ではビッグ・ジョン・ノード（Big John Nord）として活動しました。 ノードのキャリアは、常に観客の目を引くものでした。

来歴

ノードはエディ・シャーキーに指導を受け、1984年に地元のAWA（American Wrestling Association）でプロレスデビューを果たします。彼はその年、ビル・ワットが主宰するMSWA（Mid-South Wrestling Association）に移籍しました。ここで彼はザ・バーバリアン（The Barbarian）というリングネームで活動し、ジェイク・ロバーツとチームを組むことで印象的な存在感を示しました。さらには日本の新日本プロレスにも初来日し、ハクソー・ヒギンズとタッグを組んでIWGPタッグ・リーグ戦にも参加しました。

1986年からはノード・ザ・バーバリアン（Nord the Barbarian）の名でAWAに復帰します。彼の外見は、髪と髭を伸ばし、毛皮のコスチュームを身に纏うブルーザー・ブロディにそっくりでした。このスタイルを採用することで、彼はプロレス界でも独自の存在感を誇示してファンを魅了しました。

AWAでは、シーク・アドナン・アル＝ケイシーのマネージャーの下、ボリス・ズーコフやモンゴリアン・ストンパーといったレスラーたちとともに名高い抗争を繰り広げ、ロード・ウォリアーズ、サージェント・スローター、ジェリー・ブラックウェルなどの強敵と対戦しました。1989年にはダラスのWCCWに出場した後、AWAに戻り、ユーコン・ジョン・ノード（Yukon John Nord）に改名しました。

1991年にはWWFと契約し、北欧神話に由来するギミックを持つザ・バーザーカーに変身します。彼はミスター・フジをマネージャーに迎え、角のついた兜を被って剣と盾を持って入場する印象的なスタイルを確立しました。入場時にはブロディにちなんで「Huss! Huss!」と叫び、観客の注目を集めました。

WWFでの活動は短期間であり、他のレスラーとの抗争もあまり発展しませんでした。また、レッスルマニア8では当日になって試合がキャンセルされるなど、彼のブレイクの機会は限られていました。

その後、1994年には全日本プロレスにビッグ・ジョン・ノードの名で来日し、スタン・ハンセンやスティーブ・ウィリアムスと対戦して活躍を果たしました。1997年からはWCWでも本名のジョン・ノード名義で出場しましたが、大きな成功は収められず、1998年に解雇されてしまいました。

引退後は兄弟の自動車販売会社「Nord East Motors」で働きながら、ミネソタ州のインディー団体にスポット参戦していました。彼のプロレスラーとしてのキャリアは表舞台からは離れても、ファンの記憶に強く残っているのです。

得意技

ジョン・ノードの特徴的な技には、ビッグ・ブート、ランニング・ニー・ドロップ、ドロップキック、ハイアングル・ボディスラム、ギロチン・ドロップなどがありました。彼の力強さとスタイルは、多くの観客に刺激を与え、今も語り継がれています。

彼の生涯や業績は、プロレス界における多様な表現やアプローチの醍醐味を示すものとして、後世に影響を与え続けています。

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