セイブル (プロレスラー)

セイブル（Sable） - 伝説の女子プロレスラー

セイブル（本名：レナ・メロ・レスナー）は、1967年8月8日にアメリカ合衆国フロリダ州ジャクソンビルで生まれました。彼女は1990年代から2000年代にかけて、女子プロレスラーとしての地位を確立し、WWEの初期ディーヴァとして知られる存在となりました。特に、彼女のキャリアはニュー・ジェネレーション路線の終わりからアティテュード路線の頂点までにわたり、多くのファンに支持されていました。

プロレスキャリアの始まり

彼女のプロレスキャリアは、1996年3月31日の『レッスルマニアXII』での初登場から始まります。この時、セイブルはアルティメット・ウォリアーとハンター・ハースト・ヘルムスリーの試合にエスコート役として登場し、華々しいデビューを飾りました。それ以降、彼女は当時の夫であるワイルドマン・マーク・メロのマネージャーとして、ストーリーライン内で重要な役割を果たしました。

セイブルは、時折試合にも出場し、ベビーフェイスのキャラクターとして支持を集めました。1998年には、『レッスルマニアXIV』でマーク・メロとともにゴールダスト＆ルナ・バションと対戦するミックスド・タッグマッチにも出場し、プロレスリング界での存在感を強めました。

女子プロレスラーとしての昇進

しかし、彼女の人気は次第にマーク・メロの嫉妬を呼び、ストーリーライン内での抗争が展開されました。それに伴い、セイブルは本格的な女子プロレスラーとしての活動を開始し、1998年11月15日には『サバイバー・シリーズ』でジャクリーンとの対戦を経て、WWF女子王座を獲得しました。この頃、セイブルはプロレスだけでなく、セレブリティとしての地位をも確立し、1999年には『PLAYBOY』の表紙を飾ることになります。

彼女は表紙を飾ったことで、名声と共にヒールとしてのキャラクターを体現し、エゴイスト系の振る舞いを見せました。その後の試合では、デブラとのイブニング・ガウン・マッチで敗れ、女子王座から陥落することとなります。この試合を最後に彼女はWWFを一時退団し、同時に1億1000万ドルの慰謝料を求める訴訟を起こすことになります。

WWF退団後の活動

WWFを離脱したセイブルは、WCWマンデー・ナイトロの収録会場に登場しましたが、WCWには正式に参加しませんでした。その後、2001年にはジミー・ハートが設立したXWFにCEO役として出演し、再びリングに立つこととなります。

2003年に彼女はWWEに復帰し、ビンス・マクマホンの愛人という新たな設定のもとで活動を開始。ここではトリー・ウィルソンやステファニー・マクマホンとの抗争に巻き込まれます。特に2004年の『レッスルマニアXX』では、トリー・ウィルソンとのパートナーシップで注目を集めました。

間もなくWWEを再度去ることとなった彼女は、元夫マーク・メロと離婚し、その後ブロック・レスナーと結婚しました。2000年代初頭には女優としても活動し、数本のアクション映画に出演しました。

技術と影響

セイブルは、パワーボムを模した「セイブルボム」や、ウラカン・ラナ・インベルティダの「セイブラカンラナ」、総合的なTKOなどの得意技を持ち、数々の試合を成功に導いてきました。彼女の存在は女子プロレスの地位を高める上で大きな貢献を果たしました。彼女のキャリアは、プロレス界における女性の地位向上の重要な一歩とされています。

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