フェリーとしま2

フェリーとしま2について

フェリーとしま2は、鹿児島県鹿児島郡十島村が運航するフェリーで、鹿児島港新港南ふ頭からトカラ列島の各島を経由し、奄美大島の名瀬港を結んでいます。この船は、2018年4月に「フェリーとしま」の後継船として就航し、十島村営の定期船としては8代目にあたります。

船内の特徴

船内は、授乳室、キッズルーム、バリアフリー対応のトイレ、エレベーターなど、家族連れや高齢者、障害のある方々への配慮がなされています。また、船内放送では、各島への寄港を知らせる際に、十島村の村歌「十島のうた」が演奏されます。

運航航路

フェリーとしま2は、以下の航路で運航しています。

鹿児島港（本港南埠頭）
口之島（西之浜漁港）
中之島（中之島港）
平島（平島港）
諏訪之瀬島（切石港/元浦港）
悪石島（やすら浜港）
小宝島（小宝島港）
宝島（宝島港）
名瀬港（新港地区）

鹿児島港を午後11時頃に出港すると、中之島港には翌日の午前6時頃に到着します。原則として週2便運航しています。

船内施設

フェリーとしま2の船内には、以下の施設があります。

3F（第一遊歩甲板）
4F（航海船橋甲板）
プロムナードデッキ
2階（第二遊歩甲板）
1等客室（4名・2名各1室）
指定寝台（6室）
2等客室（2室）
シャワー室（石鹸等は常備されていません）
レストラン
売店
サロン
キッズルーム
1階（上甲板）
多目的室（3室）
2等客室（2室）
案内所
ペットルーム
授乳室
パウダールーム
自動販売機
診療所（島民の健診に使用）
喫煙室
B1（車両甲板）

火災事故とその後

2023年12月29日、悪石島沖を航行中に機関室で火災が発生しました。乗客11人と乗組員18人の計29人が乗船していましたが、幸いにもけが人はいませんでした。この事故により、フェリーとしま2は一時運航を停止しましたが、2024年4月12日より運航を再開しました。

事故発生後、十島村では、島民の移動手段を確保するため、臨時の高速船や隣村のフェリーによる代替輸送が行われました。また、全国的に代替船を調達し、伊豆諸島開発所有の「あおがしま丸」を傭船して4往復運航、さらに年度跨ぎの人流対応として種子屋久高速船のジェットフォイル「トッピー」も臨時運航されました。加えて、新日本航空による鹿児島空港 - 諏訪之瀬島の航空路線も増便されました。これらの対応により、島民の生活への影響を最小限に抑える努力がなされました。

外部リンク

フェリー情報 - 十島村
船舶の情報と現在位置 - MarineTraffic.com

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