プトゥイ

プトゥイ（Ptuj）は、スロベニア北東部、シュタイエルスカ地方に位置する歴史的な都市であり、基礎自治体でもあります。人口約23,000人を擁し、その歴史は石器時代にまで遡ります。街には多くの公園や公共スペースがあり、活気のあるナイトライフも楽しめます。

歴史

プトゥイはスロベニア最古の都市の一つとして知られています。鉄器時代後期にはケルト人が定住し、紀元前1世紀には古代ローマの支配下に入りました。69年には、プトゥイに駐留していたウェスパシアヌス帝の軍隊によって彼がローマ皇帝に選出され、その歴史が初めて記録されました。当時、この地はラテン語でポエトヴィオと呼ばれ、第13軍団ゲミナの基地が置かれていました。103年には、ローマ皇帝トラヤヌスによって植民市（コロニア）の特権が与えられ、「コロニア・ウルピア・トライアナ・ポエトヴィオ」と名付けられました。450年にはフン族によって略奪されますが、当時、市には40,000人もの人口がありました。

570年にはアヴァール族とスラヴ人によって占領され、8世紀末にはフランク王国の一部となりました。840年から874年の間は、バラトン公国の一部として、プリビナとその子コツェリによって統治されました。その後、874年から890年にかけてザルツブルク大司教座の影響下に入り、1376年には町としての特権が付与され、経済発展が始まりました。1555年には、ドイツ名ペッタウとしてシュタイアーマルク公国に併合されました。

ペッタウは、オスマン帝国のヨーロッパ侵入の際には戦場となり、1684年、1705年、1710年、1744年には大火に見舞われました。19世紀に入ると人口と重要性が低下しましたが、オーストリア南部鉄道の開通により、ウィーンからマリボルまで路線が伸び、再び発展の兆しを見せました。1910年のオーストリア＝ハンガリー帝国の国勢調査では、旧市街の86%がドイツ語話者でしたが、周辺の村落はスロベニア語話者が圧倒的に多かったとされています。

第一次世界大戦後、ペッタウは短命に終わったドイツ＝オーストリア共和国に含まれましたが、ルドルフ・マイスター将軍による軍事介入によって、ウンターシュタイヤーマルク地方全体がスロベニア人、クロアチア人、セルビア人によって構成される国家（後のユーゴスラビア王国）の一部となりました。戦間期、プトゥイと改名された町に住むドイツ語話者は急速に減少しました。

1941年4月のユーゴスラビア侵攻後、プトゥイはナチス・ドイツに占領され、1941年から1944年の間にスロベニア人住民は追放されました。彼らの家は、南チロルとゴットシェー地域から来たドイツ語話者に奪われました。1945年には、地元出身のドイツ人と共に、これらのドイツ人移民もオーストリアへと追放されました。多くはその後、北米に移住しました。1945年以降、プトゥイはほぼ完全にスロベニア人住民で占められています。

市の近隣自治体

プトゥイ基礎自治体には、以下の町村が含まれています。

グライェナ
グライェンシュツァク
キツァル
クルツェヴィナ・プリ・ヴルベルグ
キドリチェヴォ
メストニ・ヴルフ
パツィニェ
ポドヴィンツィ
プトゥイ
スポドニィ・ヴェロヴレク
スプフルヤ

交通

鉄道：プトゥイ駅は、プラーゲルスコ - スレディースチェ線に位置しています。

航空：最寄りの空港はプトゥイ・スポーツ飛行場で、市から7kmの距離にあります。また、マリボル空港も18kmの距離にあります。

ランドマーク

プトゥイ城：12世紀にハンガリー人の侵入を防ぐために建てられた城で、街を見下ろす丘の上に位置しており、町のシンボルとなっています。

姉妹都市

プトゥイは、以下の都市と姉妹都市提携を結んでいます。

ヴァラジュディン, クロアチア (2004年)
ブルクハウゼン, ドイツ (2001年)
バンスカー・シュチャヴニツァ, スロバキア (2002年)
サン＝シル＝シュル＝ロワール, フランス (1998年)
オフリド, マケドニア共和国 (2006年)
アラジェロヴァツ, セルビア

参照

『ロサンゼルス・タイムズ』ロサンゼルス、2005年7月31日

外部リンク

プトゥイ市
Ptuj Tourism
Ptuj portal
* Radio Tednik Ptuj

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