プラチュワップキーリーカン駅

プラチュワップキーリーカン駅について

プラチュワップキーリーカン駅は、タイ王国中部のプラチュワップキーリーカン県、ムアンプラチュワップキーリーカン郡に位置する、タイ国有鉄道南本線の重要な駅です。この駅は、県庁所在地であるプラチュワップキーリーカン市の中心部に位置しており、地元住民や観光客にとって非常に利便性の高い場所にあります。駅の東側は市街地となっており、駅周辺は常に活気に満ちています。

概要

プラチュワップキーリーカン駅は、1日に22本（11往復）の列車が発着する主要駅です。このうち1往復は当駅が始発・終着となります。運行されている列車の内訳は、特急が3往復、急行が1往復、快速が4往復、普通が3往復です。一等駅に指定されていますが、全ての列車が停車するわけではありません。バンコクと当駅を結ぶ優等列車は、全てクルンテープ駅を発着しており、その乗車距離は約318.38km、特急列車を利用した場合の所要時間は約4時間30分です。また、この駅はミャンマー国境まで約20km、リゾート海岸まで約600mと近いため、多くの観光客が訪れます。

歴史

タイ国有鉄道南本線の建設は、北側のペッチャブリー駅と南側のソンクラー駅、カンタン駅の3箇所から始まりました。プラチュワップキーリーカン駅は、ペッチャブリー駅側からの工事により、1914年6月1日に開業しました。開業当初は終着駅でしたが、その1年6ヶ月後の1915年12月1日にバーンクルット駅まで延伸されたことで、中間駅となりました。

以下に、南本線の各区間の開業日を示します。

1903年6月19日：旧トンブリー駅 - ペッチャブリー駅 (150.49km) 開業
1911年6月9日：ペッチャブリー駅 - チャアム駅 (36.57km) 開業
1911年11月25日：チャアム駅 - フワヒン駅 (25.93km) 開業
1914年1月1日：フワヒン駅 - ワンポン駅 (19.86km) 開業
1914年6月1日：ワンポン駅 - プラチュアップキーリーカーン駅 (69.48km) 開業
1915年12月1日：プラチュアップキーリーカーン駅 - バーンクルット駅 (58.2km) 開業

駅構造

プラチュワップキーリーカン駅は、単式ホームと島式ホームを組み合わせた2面2線の地上駅です。駅舎はホームに面しており、利便性の高い構造となっています。

駅周辺施設

駅周辺には、観光客や地元住民にとって魅力的なスポットが多数存在します。

プラチュアップキーリカン夜市：駅から約230mの距離に位置し、地元の活気ある雰囲気を楽しむことができます。
プラチュワップキーリーカン地方博物館：駅から約300mの場所にあり、地域の歴史や文化に触れることができます。
富士山（日本料理店）：山梨県出身の店主が経営する日本料理店で、駅から約1kmの距離にあります。2017年12月23日にオープンしました。
プラチュワップキーリーカンバスターミナル：駅から約2kmの場所にあり、近隣の地域への移動に便利です。

参考文献

柿崎一郎『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』（京都大学学術出版会、2010年）ISBN 978-4-87698-848-8
渡邉乙弘『タイ国鉄4000キロの旅』（文芸社、2013年）ISBN 978-4-286-13041-5

関連項目

タイの鉄道駅一覧
タイ国有鉄道
* タイ国有鉄道南本線

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